フクシマガリレイ株式会社新型コールドベンチFMCシリーズを発表
この度、フクシマガリレイ株式会社は、新たにモデルチェンジした『コールドベンチFMCシリーズ』を発表しました。近年の環境問題に対応するため、外装デザインと冷媒を見直し、よりサステナブルな製品へと進化を遂げました。
コールドベンチの概要
コールドベンチは、主に医療施設で使用される低温作業台で、検査用の検体を低温で維持しながら処理することができます。常温環境下でも、冷凍温度帯は-20℃、冷蔵温度帯は2~8℃で運用可能です。これにより、医療現場において必要不可欠な設備となっています。
環境への配慮
新型コールドベンチでは、ガリレイグループのサステナブルビジョンに基づき、冷媒をR448Aに換えることで環境への影響を軽減しました。従来のR404Aに比べ、地球温暖化係数が顕著に低下(GWP:1390)し、より地球に優しい設計となっています。これは、令和5年の経済産業省・環境省の告示に基づく取り組みの一環です。
外装の一新と機能性
新しいコールドベンチは、シンプルでモダンな外装デザインに刷新され、ユーザーの利便性を考慮した温度表示器も採用されています。また、手すりモールが金属製に変更されることで、プラスチックの使用を50%削減し、環境保護に寄与しています。
大幅に向上した排水処理能力
排水処理能力も向上し、排水蒸発性能が2倍となりました。これにより、同製品の排水処理の手間が大幅に軽減され、衛生的な使用環境が維持されます。特に、病院や血液センターでの使用においては、この点が大きな利点となることでしょう。
さまざまな機能と特徴
新型コールドベンチは、冷凍・冷蔵の切り替えがワンタッチで可能です。赤色のパトライトは冷蔵運転を、緑色は冷凍運転を一目で確認でき、安心して作業が行えます。またエコカバーが搭載され、待機時には15~20%の省エネルギーが実現します。
幅のバリエーションが1,800mmと1,200mmの2種類が用意され、さまざまな医療施設のニーズに応えます。
ターゲット市場と発売日
この新型コールドベンチは、主に血液センターや病院での使用を想定しています。発売日は2025年6月2日で、年間目標販売台数は500台を見込んでいます。
価格と基本情報
- - 機種名: FMC-62PNBSAXL(代表機種)
- - 標準価格: 1,592,000円(税抜)
- - 外形寸法: W1800×D900×H800mm
- - 内形寸法: W1586×D766×H150mm
- - 作業面積: 1.21㎡
- - 製品質量: 165kg
- - 電源: 単相100V
製品情報に関しては、フクシマガリレイの公式サイトをご覧ください。
フクシマガリレイ公式サイト
新しいコールドベンチは、医療現場における理想的なパートナーとなることでしょう。環境への配慮や使いやすさが大幅に向上し、今後の医療現場での活躍が期待されます。