野沢温泉蒸留所に新たな風、ヨネダ・イサム氏が取締役に就任
長野県下高井郡の野沢温泉蒸留所は、2025年6月1日付で蒸留責任者のヨネダ・イサム氏が取締役に就任することを発表しました。
ヨネダ氏は、2021年に野沢温泉村を訪れ、この地の豊かな水と自然に深い感銘を受けて移住を決意。その後、蒸留責任者としてお酒造りに精力的に取り組んできました。彼のリーダーシップと蒸留酒製造に関する豊富な知識は、野沢温泉蒸留所が成長するための大きな力となっています。
伝統と革新の融合
野沢温泉蒸留所は、地域に根ざした活動を通じて、文化と伝統を次世代へと伝えています。年間を通じて蒸留酒の製造と販売を行い、隣接するテイスティングルームでは、訪れた人々にこの地でしか味わえないお酒の体験を提供しています。この取り組みは、豪雪地帯である野沢温泉村の観光地としての魅力をさらに高め、地域振興に寄与しています。
ヨネダ氏は、取締役として更なる成長を目指す意気込みを語っています。彼は、ウイスキーの名産地・キャンベルタウン出身の母と、日本で初めてカレーを生み出した曾曾祖父を持つ父から受け継いだ革新の精神を大切にし、地元から世界に向けた素晴らしいジンとウイスキーを生産することを誓いました。
地域社会への貢献
MDMC株式会社のグループ統括責任者であるディビッド・エルスワース氏も、ヨネダ氏のリーダーシップを高く評価しています。彼は、ジンシリーズのローンチイベントをアメリカの主要都市で主導し、ブランドの顔として存在感を示してきました。今後、彼は取締役として地域振興や観光活性化にも積極的に取り組む姿勢を示しています。
野沢温泉蒸留所の背景
野沢温泉蒸留所は、歴史的な工場を改装して誕生した施設で、2022年12月15日にオープンしました。村のアイコンである大湯から徒歩数分の距離に位置し、蒸留所ツアーやテイスティング、ギフトショップも楽しむことができます。
野沢温泉の自然が育む水を使ったクラフトジンは、2023年の「The San Francisco World Spirits Competition」で金賞を受賞し、国際的にもその名声を確立しました。シングルモルトウイスキーの生産も拡大しており、2026年には新たな商品がリリースされる予定です。
会社概要
野沢温泉蒸留所株式会社は、長野県下高井郡野沢温泉村で運営されており、ジンやウイスキーの製造を中心に、観光イベントやお土産の販売を手掛けています。公式HPでは商品の購入も可能です。野沢温泉の美しい自然と文化と共に、新しい物語が今、始まります。
公式サイト:
nozawaonsendistillery.jp