介護職の離職防止を目指す新たな連携、ガネットとTOiROが業務提携を発表

介護職員の離職防止に向けた新たな連携

株式会社ガネットとTOiRO株式会社の業務提携が発表され、介護職員の離職防止に向けた新サービス「e-manager」の提供が開始されます。この取り組みは、職場の人間関係の改善を通じて、介護業界の大きな課題に立ち向かうものです。

1. 提携の背景と目的

介護業界では、離職率が高いことが深刻な問題となっています。特に、職場の人間関係が離職の主要因として挙げられています。このような現状を受け、株式会社ガネットは、TOiRO株式会社と手を組み、職場のコミュニケーションを改善し、離職率を低下させるための支援を行うことを決定しました。

ガネットは、東京都港区に本拠を構え、介護資格学校「日本総合福祉アカデミー」を運営。講座を受講する人々が職場で良好な人間関係を築くためのサポートを提供することを目指しています。

2. 提供するサービス「e-manager」

新たに提供される「e-manager」は、職場での上司と部下の関係性を改善するためのツールです。140問の設問に回答することで、それぞれの無意識的な思考の癖を可視化し、個々のレポートを作成します。これにより、受講生は自身のコミュニケーションスタイルや職場のモチベーション状況を把握しやすくなります。

受講生は3か月間、無料でこのサービスを利用できるため、参加のハードルも低くなっています。特に、職場の人間関係が改善されることで、離職率の低下に寄与することが期待されています。

3. 日本総合福祉アカデミーの特徴

「日本総合福祉アカデミー」では、資格取得を目的とした多様な講座が用意されており、関東・東海・関西を中心に100か所以上のサテライト校を展開しています。これにより、より多くの人々に介護資格を取得してもらうことが可能です。加えて、講師陣は実践的な経験を持つ専門家で構成されているため、受講生は現場に即した知識を得ることができます。

4. 職場の人間関係改善の重要性

公益財団法人介護労働安定センターの調査によると、離職率が低下傾向にある事業所では、その理由の第一位に職場の人間関係の改善が挙げられています。このことからも、良好な人間関係が職場環境及び業務の継続性に重要であることがわかります。

今回の業務提携を通じて、ガネットとTOiROは、介護業界における人間関係の重要性を再認識し、あらゆる支援を行っていく方針です。今後、介護職員の離職率を軽減するための新たな取り組みを通じて、業界全体の健全な発展に寄与していくことを目指します。