畳で極める和モダン ── 空間を変える、リノベの魔法
日本の伝統が息づく空間とモダンなデザインが見事に融合した民泊施設、「La Casa Azul Tokyo」。アメリカ在住の日本人オーナーが手がけたこの場所で、特別な日本体験が待っています。
1. プロジェクトの背景
近年、Airbnbをはじめとする民泊サービスが広がる中で、日本らしさを感じられる空間への需要が高まっています。「和室」や「畳」は、日本文化を体験したい外国人旅行者には魅力的な存在。しかし、古い物件では経年劣化やメンテナンス不足でその魅力が失われつつあります。
そこで、アメリカを拠点とするオーナーが田中疊店に依頼したリノベーションは、古き良き日本の文化を大切にしつつ、現代的な感性にも響く空間を創り出すことを目指しました。新しい“和”の魅力を加え、訪れるゲストに心地よい体験を提供するための取り組みが始まりました。
2. 田中疊店のアプローチ:CG提案と素材選び
100年以上の歴史を誇る田中疊店では、畳職人の技術を基盤にインテリアコーディネートやCGパースの制作にも力を入れています。本プロジェクトでは、以下のステップを通じて空間の魅力を最大限に引き出しました。
Step 1:ヒアリング
まずはクライアントの希望を丁寧に聞き取りました。オーナーのビジョンは、「茶室のような静けさと品格を感じる空間」。この初期段階の対話がデザインの方向性を決定づけました。
Step 2:CGイメージプラン提案
工事後の和室やベランダ、玄関の完成イメージをリアルなCGパースで提案。海外にいるオーナーとのオンラインコミュニケーションを通じて、具体的な完成形を共有し、調整していきました。
Step 3:素材選び
畳の色や縁、壁材、装飾品に至るまで、すべての素材を慎重にセレクトしました。和の伝統美を重んじながらも、国際的なゲストにもアピールできる「和モダン」のデザインに仕上げました。
Step 4:熟練の職人による畳施工
技術を誇る職人たちにより、高品質な畳が丁寧に製作されました。また、ベランダや玄関にも日本らしさを取り入れる工夫がされ、全体として静けさと温もりのある空間が実現しました。
提案資料をもとに、CGパースやマテリアル提案の資料を作成しました。
3. リニューアルのポイント
和室
茶室の要素を取り入れ、腰壁や畳の敷き方、釣り棚を設置。天然の畳を使用することで、空間に一層の魅力を加えました。また、照明スタンドのみを利用することで、瞑想ルームとしての機能も持たせました。
ベランダ
目隠しとなるルーバーをランダムに配置し、床にはタイル、パーケット、白石、畳を巧みにミックス。耐久性を考慮し、畳には人工素材を使用。夜は照明と共に植栽がライトアップされ、美しい景観を演出します。
玄関
靴箱の上にウェルカム畳を設置し、入口に足を踏み入れると畳の香りが漂ってきます。芸術作品やオブジェで、お客様を迎える演出も行っています。
4. 今後の展望
100年以上の歴史を誇る田中疊店は、和室をリノベーションする際の新たな可能性を切り拓いています。今後も民泊や宿泊施設、個人宅を問わず、日本の伝統を尊重しながら現代に寄り添ったデザイン事例を増やしていく予定です。
5. 民泊情報
「La Casa Azul Tokyo」は、静かで広々とした間取りが魅力の民泊です。品川・羽田空港に近く、JR大森駅から徒歩12分、京急平和島駅から徒歩10分という便利な立地にあります。
 
世界から訪れるゲストに、日本の美意識を感じてもらえる特別な体験を提供しています。
ご予約は
こちらから。ギャラリー展示も行っており、アート作品を楽しみながらの滞在も可能です。購入もできるため、特別な思い出作りにぴったりです。
【問い合わせ先】
オンラインでの打ち合わせやCGパース提案も行っているので、民泊運営やリフォームをお考えの方はぜひご相談ください。