医療的ケア児保育支援仲間募集
2025-09-02 13:23:42

医療的ケア児支援法施行から4年、オンラインコミュニティがスタート

医療的ケア児保育の新しい時代へ



医療的ケア児支援法の施行から4年が経過し、認定NPO法人フローレンス(東京都千代田区)が、このたび新たにオンラインコミュニティ「『医療的ケア児保育』まなびば」を9月18日より運営開始します。このプログラムは、医療的ケア児に携わる支援者がつながり、共に学び、知識を深めるための場となります。

医療的ケア児保育の現状



医療的ケア児の保育園入園の受け入れは年々進んでおり、2023年度には全国で1,200人を超えるまでに増加しています。一方で、保育の現場には依然として多くの課題が存在します。実際に多くの保育士や看護師からは「どうしても医療的ケア児を預かることに不安がある」といった声が寄せられています。

フローレンスはこのような声に応えるべく、約500名の支援者へ研修を提供し、2024年11月にはオンライン研修「フローレンスの『医療的ケア児保育』はじめて研修」を開始する予定です。現在、15都道府県から151名の受講者が集まり、全国規模での知識の共有を図っています。

孤立する支援者の現実



研修を通じて明らかになったのは、支援者たちが日々の保育現場で孤立感を抱えているという現実です。多くの施設では、医療的ケア児は基本的に1名ずつだけ在籍し、そのケアを担うのは看護師または保育士が1名のみです。このため、実際には頼れる同僚がいないケースが多く、孤立した環境の中で対応せざるを得ないのです。

また、医療的ケア児に対する対応の個別性が高く、参考にできる事例が少ないことも、支援者の負担を増大させています。遊びを提供しつつ安全管理を行うために必要な看護師と保育士の連携は、一筋縄ではいかないのが現状です。

このような状況を放置することが支援者たちの疲弊や不安につながり、結果として医療的ケア児の受け入れを進めることが困難になる可能性があります。

新たなコミュニティの設立



フローレンスは、全国の支援者が意見を交換し、必要な知識を継続的に得られる場として、オンラインコミュニティ「『医療的ケア児保育』まなびば」を設立しました。このコミュニティでは、支援者同士がつながり、日々の疑問や悩みを気軽に相談することができます。

特徴1: 言葉をかわす場


「まなびば」には複数のテーマ別チャットルームが設置されており、「不安・困りごとなんでも相談ルーム」や「学びと実践シェアルーム」など、さまざまな場面での情報交換が可能です。フローレンスに所属する障害児保育の専門スタッフがアドバイスを行い、定期的にはオンライン交流会も開催されます。

特徴2: 知識を深める機会


またフローレンスは、新しい知識を提供するためのさまざまなコンテンツも用意しています。医療的ケア児に関する基礎知識から災害時の対応方法まで、包括的な内容で進められる研修を実施し、オンラインで視聴できるショート動画やコラム、eラーニング講座などが用意されています。さらに有料の実技研修や現場体験への参加も可能です。

参加方法とコミュニティの展望



オンラインコミュニティ「『医療的ケア児保育』まなびば」は、2025年9月18日よりスタート。対象は保育士、看護師、自治体職員を中心に、医療的ケア児の保育や支援を行なっている方や興味を持っている方々です。月額料金は1,590円(税込)で、参加を希望される方は指定のURLから入会手続きを行えます。

昔から医療的ケア児に関わる現場で尽力しているフローレンスは、多くの支援者が集い、共に成長していくことを願っています。このコミュニティを通じて、医療的ケア児がどこに住んでいるかにかかわらず、保育を受けられる社会を目指して取り組んでいきます。

フローレンスの使命



認定NPO法人フローレンスは「こどもたちのために、日本を変える」という使命のもと、子育てのさまざまな課題に取り組む国内最大規模の組織です。医療的ケアの必要な子供たちに対しても、適切なサポートができる体制の構築を進めています。


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会社情報

会社名
認定NPO法人フローレンス
住所
東京都千代田区神田神保町1-14-1KDX神保町ビル3F
電話番号
03-6811-0903

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