声優事務所81プロデュースと音声AI企業が提携し新たな文化を創造
声優事務所とAI企業が手を組む新しい形
日本の声優業界において、歴史的な提携が発表されました。株式会社81プロデュースとイレブンラボジャパン合同会社が業務提携を結び、声優の声を多言語化する新たな取り組みを始めます。80年代に創業して以来、81プロデュースは多くの才能ある声優を育ててきた老舗の声優事務所であり、イレブンラボは革新的なAI音声技術で多くの企業に支持されています。この提携によって、日本のアニメやナレーションコンテンツが、オリジナルの声質を保持したまま、世界中の視聴者に届けられることが可能になります。
提携の背景と声優の保護への取り組み
近年のデジタル技術の進化に伴い、声優の音声が無断で使用されるケースが増加しています。この問題は業界全体での深刻な課題です。81プロデュースはこのような背景から、声優の声の権利を守るために、イレブンラボと提携を進めました。イレブンラボが提供する「声を守る技術」により、登録された声は不正利用から守られ、声質も高く保たれます。
新しい「ハイブリッド声優」の誕生
この提携により、81プロデュースから登録された声優の声は、多言語に生成されます。具体的には、元の声質を損なうことなく29カ国語以上に翻訳されることで、視聴者は元の声優のニュアンスをそのまま楽しむことができるのです。これは従来の吹き替えとは異なる新しい形のコンテンツ生成であり、声優の価値をグローバルに広げる一歩となるでしょう。
さらに、今後の展開として、さまざまな声優の音声登録の拡大や、アニメ、映画、ゲームなど多様なジャンルへの技術適用が見込まれています。こうした活動を通じて、声優も新たなビジネス機会を創出し、声質の保護が促進されます。
代表者のコメント
代表取締役社長の南沢道義氏は「声の保護やアフレコ文化の継承は重要な課題です。AI技術と共存しながら、次の世代へつなげていくことを目指します」と語っています。一方、イレブンラボの田村元氏は「日本の声優の独自の文化は、世界に対して大きな価値があります。この提携を通じて、声優の声を守りつつ、新しいビジネス機会を切り開いていきたい」とコメントしています。
まとめ
81プロデュースとイレブンラボの提携は、日本のコンテンツ文化を世界に広める大きな一歩です。声優の声が、多言語で再現されることで、より多くの人々に作品が届くチャンスが増えます。この新しい形の展開が、声優業界にどのような変化をもたらすのか、今後の動向が大いに期待されます。
会社情報
- 会社名
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株式会社81プロデュース
- 住所
- 東京都渋谷区富ヶ谷1-3-5BOF2代々木公園
- 電話番号
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03-3485-7781