2025年1月の空港運用状況、旅客数が過去最高を更新

2025年1月の空港運用状況

2025年1月、国内外の航空旅客数が大きく回復し、特に国際線の状況が好調です。全体の航空旅客数は362万人で、2019年同月と比較して101%の成長を示しました。この数字は、5年ぶりに2019年の実績を上回るものであり、1月の集計としては2020年に次ぐ2番目の高水準です。

国際線の盛り上がり

特に際立ったのは国際線の旅客数で、301万人に達し、これもまた2019年同月比で101%という結果です。その中でも外国人旅客数は215万人に達し、前年同月比では145%の増加を見せ、この数値は過去最高を更新しました。これは、春節を控えた中国路線の需要が高まったことが大きく影響しています。

充実した旅客便の発着

国際線の旅客便の発着回数は14,425回にのぼり、2019年同月と比べて95%です。この数値も、春節に伴う旅行需要の高まりを反映していると考えられます。国内線についても、60.1万人の旅客を記録し、発着回数は3,887回となりましたが、こちらは19年同月比で88%であり、若干の回復にとどまっています。

貨物便の安定性

航空貨物の面から見ると、国際線の貨物便の発着回数は前年同月とほぼ同水準の2,285回で、19年同月比では125%の成長を示しています。また、国際航空貨物量は14.7万トンとなり、前年同月比では106%の増加を見せ、10カ月連続で前年の実績を上回りました。これは、国際的な物流が徐々に回復しつつあることを示唆しています。

今後の見通し

このような回復傾向は、今後の旅行需要のさらなる増加が期待されることを示しています。特に春節を迎えた中国への観光需要がある中、各航空会社は路線の充実や輸送力の強化を進めています。国内の観光業界も、この流れに乗るべく様々な施策を講じる必要があるでしょう。人口減少や地域間の格差が問題となる中、航空業界においても地域活性化を図る取り組みが求められています。

この1月のデータは、航空業界の復活を象徴する重要な指標であり、今後もさらなる成長が感じられます。観光客、ビジネス旅行者、そして物流の面でも、航空便の需要は引き続き注目されています。