墨田区発!日本最大級の野球コミュニティ「C-I Baseball」が目指す未来とは?
墨田区から発信!日本最大級の野球コミュニティ「C-I Baseball」が目指す未来とは?
「選手一人がグラウンドで輝くことは、その先にいる家族やファンなど何十人もの人生にプラスの影響を与えるもの。目の前にいる選手に最善を尽くし、最高のパフォーマンスを発揮できるよう支えることは、僕たち理学療法士の使命であり最高の仕事だと心から思います。」
そう語るのは、墨田区を拠点に野球少年の育成、野球選手の競技力向上サポート、そしてトレーナーの育成まで、野球に関わる全ての人に向けたコミュニティ「C-I Baseball」を運営する増田稜輔さん。
増田さんは、理学療法士として病院勤務を経験した後、野球現場への強い思いから病院を退職。都立高校や大学野球のトレーナーとして活動し、2020年にはコロナ禍を機に「C-I Baseball」を創設しました。現在、50名の理学療法士が在籍する日本最大級の野球コミュニティへと成長を遂げているのです。
今回の記事では、増田さんの熱い想いや、コミュニティの活動内容、そして今後の展望について深掘りしていきます。
理学療法士と野球選手の架け橋
「C-I Baseball」は、理学療法士と野球選手を繋ぐ架け橋として、多くの選手やチームから注目を集めています。
従来、病院勤務の理学療法士は、高齢者のリハビリテーションが中心で、スポーツ現場に関わる機会は限られていました。しかし、「C-I Baseball」を通じて、理学療法士たちは選手たちの怪我予防やパフォーマンス向上に貢献できる環境を得ることができたのです。
増田さんは、特にリトルリーグに力を入れています。世界大会出場チームへの指導経験を通して、「世界で戦う子どもたちに対して、私たちの知識を加えるとすごく良い化学反応が起こると感じました。」と語ります。
幼少期からの正しいトレーニング指導は、選手たちの成長に大きく影響を与え、将来の活躍を大きく左右するものです。増田さんは、リトルリーグへの理学療法士の参入を促進することで、日本の野球界全体のレベルアップを目指しています。
周囲の反応は?
しかし、当初は周りの反応は半信半疑だったといいます。理学療法士が野球チームに貢献できるのか、その価値を理解してもらうには時間がかかったようです。
「実際にトレーニングを実施している姿を指導者や保護者の方に見学していただいた際に、『プロ野球選手がキャンプでやるトレーニングみたい!』と、興味を持っていただきました。次第にチーム全体としての士気が上がり、選手の動き自体も大きく変化したことで、今では定期的なトレーニングの依頼をいただいています。」
丁寧な説明と、選手のパフォーマンス向上に真剣に取り組む姿勢が、周りの人々を徐々に納得させていったのです。
墨田区から甲子園へ!
「私は生まれも育ちも墨田区で、地元を盛り上げて、出身者が誇れる墨田区にしていきたい。そして未来を担う子どもたちの可能性を広げられるような活動がしたいと思い、墨田区の小・中学生に対して野球に特化した『アカデミートレーニング』をやっています。」
増田さんは、地元墨田区の子供たちに野球の楽しさ、そして可能性を伝えたいという強い思いを持っています。
「アカデミーの具体的な目標は、墨田区から甲子園に出場する選手を輩出することです。」
夢に向かって努力する子供たちの姿に、増田さんは大きな刺激を受けています。子供たちの夢を叶えるために、技術指導だけでなく、主体性や自主性を育む指導にも力を入れています。
未来を変える原動力
「僕らのミッションは、『選手も理学療法士も安心して活躍できるグランドを整備すること』です。」
増田さんの言葉には、選手と理学療法士、そして野球界全体を盛り上げていきたいという強い意志が感じられます。
「選手が活躍する場、理学療法士が働く場をグランドという言葉で表現をしています。安心という言葉は、選手にとってまず怪我を恐れずに安心して戦えること。怪我をしてしまっても、復帰まで伴走するプロがいることで、その環境を整えていきたいと考えています。そして、理学療法士やトレーナーが持つ優れた知識や経験を還元して、次世代に繋いでいける素晴らしい職業だと実感ができる場を提供したいです。」
「C-I Baseball」は、単なる野球コミュニティではなく、未来の野球界を担う人材育成の場として、更なる発展を目指しています。
「Be a ENJIN.
野球界と理学療法士とつなぐ円陣に。
未来を変える原動力に。
みんなで肩組んでエンジンを組んでその輪を大きくしていく
僕らが中心となって野球界を変えていきたいと強く思っています。」
増田さんの熱い想いは、多くの人々に共感を呼び、野球界に大きな変化をもたらす可能性を秘めています。
野球界を巻き込む「C-I Baseball」の挑戦に共感!
墨田区発の野球コミュニティ「C-I Baseball」を取材し、代表の増田稜輔さんの熱い想いに触れて、改めて野球の持つ力、そして人々の可能性を感じました。
「選手も理学療法士も安心して活躍できるグランドを整備すること」という理念は、まさに野球界の未来を明るく照らし出すものであり、増田さんの情熱と行動力に感銘を受けました。
特に印象的だったのは、リトルリーグへの取り組みです。幼少期からの正しいトレーニング指導の重要性を説く増田さんの言葉は、将来の野球界を担う子供たちへの愛情と責任感を感じさせました。
「C-I Baseball」は、単なる野球教室ではなく、選手、理学療法士、そして地域社会全体を繋ぐ、まさに「円陣」のような存在です。
増田さんは、コミュニティの活動を通して、選手たちの技術向上はもちろん、主体性や自主性を育むことを目指しています。これは、野球の技術だけでなく、将来社会で活躍するために必要な人間性を育む、非常に重要な取り組みです。
「墨田区から甲子園へ」という目標を掲げ、地元の子供たちの夢を叶えるために奔走する増田さんの姿は、まさに「未来を変える原動力」そのものです。
「C-I Baseball」の活動は、野球界にとどまらず、地域社会全体に大きな影響を与える可能性を秘めています。
これからも、増田さんの熱い想いと「C-I Baseball」の挑戦に注目していきたいと思います。