鳥取県内の企業に対する支援が新たに始まる。株式会社eiiconが運営する日本最大級のオープンイノベーションプラットフォーム「AUBA」が、鳥取県から「令和6年度とっとり県内企業イノベーションマッチング支援業務」を受託した。この取組みは、地域の企業が市場環境の変化に対応し、新規ビジネスの創出や事業共創を目的としている。「とっとりオープンイノベーションプロジェクト」と名付けられたこのプロジェクトでは、地域の課題解決や新たなビジネスの可能性を探るために、積極的に企業間のマッチングが行われる。
エイコン代表の中村亜由子氏は、「私たちは、本プロジェクトを通じて鳥取県内の産業エコシステムの活性化を図り、持続的な発展へ向けた取り組みを支援したい」と語る。オープンイノベーションは、企業が外部の資源やアイデアを取り込み、革新を推進するための非常に重要な手法である。これは、2003年にアメリカのヘンリー・W・チェスブロウによって提唱されたコンセプトで、現在では多くの企業がその効果を実感している。
このプロジェクトの一環として、町の企業向けに新規事業創出セミナーおよびワークショップが開催される予定だ。2024年10月28日に行われるこのセミナーでは、異なる業種からの企業メンバーが集結し、新たなビジネスのアイデアを共に練り上げていく。セミナー参加者は、自社の強みを把握し、共創の手法を学びながら、新しい挑戦に向けた一歩を踏み出すことができる。
セミナーの詳細は以下の通りだ。日時は2024年10月28日14:30〜17:30、会場は鳥取市民交流センターの多目的室1、参加費は無料である。ただし、参加者は鳥取県内に本社を有し、イノベーションに関心がある企業である必要がある。さらには、自社の技術やノウハウを他社と分かち合う意欲を持っていることが求められる。エントリーは10月24日まで受け付けており、セミナーを通じて新たな事業構想が生まれることを期待されている。
今後、鳥取県はこのプロジェクトを通じて支援企業を決定し、11月中旬からは支援企業のコンセプトブラッシュアップが行われる。さらに、新たなパートナーの募集も同時期にスタートする見込みだ。 eiiconは、最大2万社以上の登録を誇るプラットフォーム「AUBA」を利用して、企業同士の出会いを創出し、共創の場を生み出す。 決して孤立せず、地域内外のビジネスパートナーと協力し、イノベーションの流れを取り込むことが地域経済にとって鍵である。これは、企業が持続可能な成長を遂げるために不可欠な要素である。鳥取県の取り組みとeiiconの連携が、地域の未来を切り拓く力となることが期待されている。