日本の外食業界を支える新たな人材育成
株式会社Plan・Do・See(PDS)は、スリランカの「光日本語インターナショナル」と業務提携を結び、特定技能VISAを利用した人材育成プログラムを2024年に開始します。このプログラムは、日本の外食業界における深刻な人手不足を解消することを目的としており、具体的には即戦力となる外国人材を育てることを目指しています。
背景となる課題
日本の外食業界では、急激な人手不足が進行中です。この業界はもともと人材の流動性が高く、さらなる足りない状況が懸念されています。特に、調理や接客に必要なスキルを持つ外国人材の確保が求められていますが、スリランカには日本で働きたいという思いを持つ有望な人材が多数存在しています。ただし、語学力があっても実務経験が不足しており、採用に至らないケースが多いのが現状です。
提携の目的と狙い
PDSが光日本語インターナショナルとの提携を通じて、日本語や接客技術、調理スキルをしっかりと教育することで、外国人材のポテンシャルを最大限引き出し、採用確率を向上させる狙いです。特に日本語の教育は、言語だけでなく、日本の文化や「おもてなし」の心を教えることも重視されています。
プログラムの二本柱
この新しいプログラムは、以下の二つの柱で構成されています。まず、日本語や特定技能制度についての学習、そして実際的な調理技術と接客サービスの教育です。
1. 日本語と特定技能学習
プログラムの最初の6ヶ月間では、基本的な日本語スキルの習得を目指します。内容は会話、リスニング、文法、読解を含み、特定技能VISA取得に向けた知識を学びます。
2. 実技教育
次の6ヶ月間では、実際の業務を想定した実技教育が行われます。調理技術では、基礎から実践的な技術までを習得し、接客スキルも同様に、模擬レストランでの接客練習を通じて体得します。これにより、実務に必要なスキルが確実に身に付きます。
日本での就業機会
このプログラムは、受講生に特定技能VISAを取得するためのサポートも行い、実際に日本で働く機会を確保します。また、Plan・Do・Seeのスタッフが直接教えることで、日本の「おもてなし」の質を高めることを目指します。
国際的な展望
PDSは、今後さらにインドネシアやマレーシア、ベトナムなどと協力し、教育プログラムを全国に展開する計画があります。これにより、スリランカから日本の外食業界へ優秀な人材を紹介し、雇用の創出にもつなげることが期待されています。
最後に
PDSは、今回の取り組みを通じて「日本の技術や文化を世界へ伝える」というビジョンを持っています。今後、ホスピタリティ業界が抱える人材の課題を解決し、質の高いサービスを提供できるよう、継続的な努力を行っていく所存です。200名以上の外国人人材がすでにプログラムを受け、現場での活躍を見せている中、この新たな挑戦が日本とスリランカの架け橋となることを期待しています。