株式会社kessakuが温泉専門誌『温泉博士』を継承し新たな旅メディアを創刊

新しい旅の幕開け

株式会社kessakuが、1994年から続く月刊温泉専門誌『温泉博士』を2025年8月より継承することが決まりました。本誌は、全国の温泉に繋がる独自の「温泉手形」を通じて、多くの読者に実用的な情報を提供し続けてきました。kessakuは、温泉文化を現代的に再解釈し、新たな旅のメディア『Unpinned Japan』を2025年10月に創刊することにしています。

『温泉博士』の意義

温泉専門誌『温泉博士』は、長年にわたり全国の温泉を巡る楽しさや、実用性を提供してきました。特に、『温泉手形』というユニークなシステムにより、読者は多くの温泉を無料または割引価格で楽しむことができ、大変好評を得ていました。この実績を踏まえ、kessakuは温泉文化を次世代へと引き継ぐべく、本事業の継承を決定しました。

新創刊の季刊メディア『Unpinned Japan』

新たなメディア『Unpinned Japan』は、“まだピンされていない旅”をテーマに、名建築の再生宿や温泉宿、歴史的観光地などを特集する日英バイリンガルの季刊誌となります。この媒体は、感度の高い読者に向けて、紙とデジタル双方から編集された旅の提案を行い、特にサブスクリプション形式での旅の手紙として展開。宿泊券も同梱されることで、より魅力的な旅の提案を実現します。

地域の魅力を引き出す

代表取締役の藤井智大氏は、観光が今、二極化の時代を迎えていると指摘。人が集中する場所では生活との摩擦が生じる一方、ほかの地域では素晴らしい文化資源が未だ知られずに埋もれています。『温泉博士』はこうした地域の魅力を可視化してきた歴史があり、kessakuはその知見を基に、新たな観光の形を模索することに心血を注いでいます。

持続可能な旅行の探求

『Unpinned Japan』では、ただ宿泊するだけでなく、その土地の文化や背景を理解することが重要だと考えています。名建築を再生させた宿や地域に根ざした温泉文化の紹介を通じて、持続可能な旅行のスタイルを探ることが目標です。また、全国の再生宿や観光地と連携を進めながら、メディア、宿泊、編集提案の新しい宿泊体験を共創していくとしています。