清雲寺のしだれ桜を守る新たなプロジェクト「SAKURAコーヒーバッグ」

清雲寺のしだれ桜をテーマにした「SAKURAコーヒーバッグ」の魅力

埼玉県秩父市にある清雲寺は、樹齢600年を誇るしだれ桜が咲き誇る名所として知られています。毎年春になると、30本以上のしだれ桜が花を咲かせ、その美しさは「埼玉県の天然記念物」に指定されています。特に「エドヒガンザクラ」として名高い品種の桜は、淡いピンク色の花を咲かせ、訪れる人々の目を楽しませています。

近年、清雲寺を訪れる観光客の増加により、桜の根元の土が踏み固められ、木が弱ってしまうという問題が生じています。この貴重なしだれ桜を未来に残すためには、定期的な保全活動が不可欠です。そこで、株式会社MOJI Productが行った「SAKURAコーヒーバッグ」というプロジェクトに注目が集まっています。

地元から始まった桜の保全への思い

このプロジェクトは、清雲寺の所在地である荒川出身の国際コーヒー鑑定士、福田歩惟がプロデューサーである「ちちぶコーヒー」とのコラボレーションによって誕生しました。福田は「しだれ桜は地元の誇りであり、桜を未来へつなげる活動を行いたい」という思いから、このプロジェクトの実現に取り組みました。

「SAKURAコーヒーバッグ」の売上の一部は、清雲寺のしだれ桜の保全活動に寄付されます。これにより、訪れる人々がいつでも美しい桜を楽しめる環境を整える手助けができるのです。

オリジナルブレンドの特徴

「SAKURAコーヒーバッグ」は、清雲寺のしだれ桜とその土壌をイメージしたオリジナルブレンドです。ブレンドに使用されるコーヒーは、インドネシア、ブラジル、グアテマラ産の中深煎りコーヒーで、複数の風味が楽しめます。

特にインドネシア産のコーヒーは「Earthy（アーシー）」な風味が特徴で、大地を感じる香味が表現されています。これにより、桜の育成に欠かせない大地を思わせる味に仕上がっています。さらに、ブラジル産コーヒーのチョコレートやナッツの風味、グアテマラ産コーヒーのフルーティーな酸味が加わることで、しだれ桜の歴史を刻む幹をイメージしています。これによって、甘さとキレのある苦味を兼ね備えたエキゾチックなコーヒーが完成しました。