防犯意識調査の結果に見る世代間の意識の差
2024年2月20日、株式会社SOWAKA(愛知県尾張旭市)は、「住まいの防犯対策状況に関する調査」を公開しました。この調査は、全国の戸建て住宅に住む男女300人を対象に行われ、世代ごとの防犯に対する意識の違いが明らかになりました。
調査概要
調査は2025年1月27日に実施され、アイブリッジ株式会社が運営。対象者の内訳は以下の通りです。
- - 年代別:20代(10%)、30代(20%)、40代(23%)、50代(23%)、60代以上(24%)
防犯対策の実施状況
調査結果によれば、自宅の防犯対策を実施している人数は46%にとどまり、過半数に達しませんでした。年代別に見ると、20代では57%が防犯対策を実施している一方、60代以上ではわずか37%に留まり、世代間での意識の差が見られます。
最も多く選ばれた防犯対策は、「防犯性の高い扉の設置」で、58.7%の人々が実施しています。次いで自動点灯ライト(54.4%)、防犯性の高い窓の設置(39.1%)と続きました。
住まいの築年数と防犯の関係
また、住まいの築年数と防犯対策の実施状況にも相関があり、築10年未満の住宅では50%以上が対策を講じているのに対し、築30年以上の住宅では38%が対策をとらないという傾向が見られました。これは、古い住宅ほど防犯対策が不足しがちであることを示しています。
防犯意識の低さ
調査対象者の47.3%は防犯対策を「あまり重要ではない」と回答し、重要性を感じていないことが浮き彫りになりました。この傾向は特に高齢者層に顕著です。同時に自由回答では、「治安が良い地域に住んでいるため、対策は不要」との意見もありました。
防犯対策を行う理由
防犯対策を導入した理由では、多くが「家族の安全を守るため」(72.5%)と答えています。その他にも、車の盗難や強盗に関するニュースが影響したという意見や、具体的な犯罪に巻き込まれた経験からの声もありました。
情報源と年間予算
防犯グッズに関する情報源は主にテレビ・ニュース(68.3%)とインターネット(66.3%)が中心です。また、年間予算については、1~1万円未満で抑えたいと考える人が40%を超えました。
今後の防犯対策
調査結果には、今後取り入れたい防犯対策についての情報も含まれています。特に「防犯カメラの設置」(53%)が人気で、続いて防犯性の高い窓の設置(34.3%)や自動点灯ライト(33.3%)が選ばれました。
結論
この調査結果から浮かび上がったのは、防犯対策に対する意識の差と、それに伴う対策の実施状況です。世代間での防犯意識の違いは、今後の防犯対策においても見逃せない要因となります。特に高齢化が進む中で、安全対策を強化する必要性が高まっています。これを機に、防犯への関心が高まることを願っています。
更なる詳細な調査結果や住まいの防犯チェックリストは、
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