Sotasの新たな取り組み
2025-07-28 11:28:56

Sotas、ウラノス・エコシステムのデータ連携システム構築に着手

Sotas、ウラノス・エコシステムに向けた新たな挑戦



東京に本社を置く株式会社ツクリエが運営する「かわさき新産業創造センター(KBIC)」から生まれた化学産業特化型SaaS企業、Sotas株式会社が注目されています。本社は神奈川県川崎市にあり、同社は最近、経済産業省が推進する「ウラノス・エコシステムの実現に向けたデータ連携システム構築・実証事業」に参画し、化学物質情報のトレーサビリティ強化に向けた実証活動を開始しました。

新たなデータ連携機能の開発



本事業では、Sotasが提供する化学物質管理サービス「Sotas化学調査」に、製品含有化学物質と資源循環情報をスムーズに連携する機能が新たに搭載されます。これにより、サプライチェーン全体でのトレーサビリティが向上し、持続可能な産業循環の実現に寄与していく予定です。

さらに、世界的に進行している製品含有化学物質の規制強化に対応し、より効率的な情報共有が可能となることで、国内外の法令遵守が期待されています。特に、EUのRoHSやREACHなどの厳しい規制に対する対応は、企業にとって重要な課題となっています。

SDSとchemSHERPAの限界



近年、サプライチェーンにおける化学物質の情報管理には様々な課題が存在します。例えば、安全データシート(SDS)は重要な情報源ではありますが、部品や原材料レベルの詳細情報を十分に提供できない場合があります。また、日本ではchemSHERPAという共通フォーマットが導入されていますが、運用時にはメールやExcelによる依存が強まり、情報の分断や誤りが発生することも少なくありません。

このような課題を解決するために、経済産業省が推進する製品含有化学物質情報・資源循環プラットフォーム(CMP)が設立され、Sotasはこのプラットフォームの助成事業に参加しています。CMPは化学物質情報の標準化を目指し、中長期的には資源循環や国際連携までを含むデジタル情報の流通を実現することを目指しています。

Sotasの強み



Sotasは、化学物質調査業務の深い知見を持つ企業として、CMPの実証活動にも積極的に取り組んでいます。SDSの作成やchemSHERPAの運用支援など、製造現場での課題解決に向けた貢献が求められています。特に、文書作成や情報の自動処理機能を活用することで、データの整備・収集プロセスがスムーズになるとのことです。

持続可能な産業基盤づくりに向けて



今後もSotasは、「つながる・伝わる・進化する」をテーマに、持続可能な産業基盤の実現に向けて活動を続けます。中小企業や川上企業との接点を活かし、CMPの普及に取り組むことで、産業全体の情報流通の再構築を図るとのことです。

Sotasの活動は、化学産業の未来に向けた重要な一歩となることでしょう。持続可能な社会の実現に向けて、多くの企業がこの新たなプラットフォームの活用方法を模索していくことが期待されます。


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会社情報

会社名
株式会社ツクリエ
住所
東京都千代田区神田猿楽町2-8-11 VORT水道橋Ⅲ 6階
電話番号
03-4405-1357

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