栄養不足に要注意！夏の冷食偏りがもたらすカロリー貧乏の実態とは

夏の冷食偏りと栄養不足の危険性

暑い夏になると、ついつい冷たい飲み物や食べ物に頼ってしまう方が多いでしょう。この時期、体調を崩したり、食欲が落ちてしまうことも少なくありません。実際に行われた調査によると、約32.2%の人が「水分や冷たいものばかりで栄養不足」と感じていることが明らかになり、「カロリー貧乏」という言葉がここに使われています。

カロリー貧乏とは？

「カロリー貧乏」とは、十分なカロリーを摂取していても、栄養が不足している状態を指します。特に、20〜30代の女性500人を対象にした調査では、実に45.2%の参加者がこの状態を自覚しているとのこと。連日の猛暑で体力が低下し、食欲も減少。こうした状況のなかで、健康的な食事を心掛けているつもりでも実際には必要な栄養素が不足してしまうという悩みが広がっています。

健康を意識するあまりの影響

特に、ダイエットや美しさを求めるあまり、スムージーやサラダチキンばかりを食べたり、朝食を抜く習慣がついてしまうと、逆に栄養が偏る事態を招くことがあります。「やや当てはまる」と回答した人が34.8%、「とても当てはまる」が10.4%という調査結果がその証拠です。つまり、意識して選ぶ食事が、体調不良の原因になりうるのです。

管理栄養士の重要性

興味はあるものの、実際に管理栄養士のサポートを受けたことがある人はわずか3.5%です。一方で、約34%の人が「興味はあるが受けたことがない」と回答しています。これは、相談に対するハードルや始め方が分からないといった心理的・情報的な障壁が影響しているのでしょう。

実際の体験談：手ばかり法で改善

ダイエットを目的とした食事制限に苦しむ30代のAさんは、管理栄養士との1on1サポートをはじめました。具体的には、東京大学の研究でも効果が確認されている「手ばかり法」を取り入れ、食事を改善。間食も取り入れながら、1日3食をしっかり食べることで−3kgの減量に成功しました。こうした経験は、自己肯定感の向上にも結びついたと言います。

美肌と健康に必要な栄養素

小川紗織管理栄養士によると、特に女性に不足しがちな「鉄分」「たんぱく質」は美しさにも影響を与えるため、意識的にこれらの栄養素を摂取することが大切です。特に、忙しい方でも実践可能な「片手栄養」を取り入れることで、手軽に栄養バランスを整えることができます。具体例としては、コンビニでの食材の組み合わせとして、ゆで卵＋サラダ、グリルチキン＋玄米おにぎりなどが挙げられます。