株式会社Sprocketがテイクアンドギヴ・ニーズの新たな挑戦支援
株式会社Sprocket(東京都品川区)は、ウェディングサイトのCX(顧客体験)改善を手がける株式会社テイクアンドギヴ・ニーズとの連携により、申し込み数を前年同期比で1.2倍に引き上げたことを発表しました。これは、長年にわたるサイト運用に伴う複雑さを解消し、効果的な改善策を実施した結果です。
複雑化するサイト構造の背景
テイクアンドギヴ・ニーズは、年間約12,000組の結婚式を取り仕切る業界大手です。しかし、同社のWebサイトは10年前に開発されて以来、徐々にその構造が複雑化し、運用が難しくなっていました。これにより、A/Bテストなどの改善が難しく、当初のWeb接客ツールもフル活用されていなかったのです。また、人手不足もネックとなり、サイトのリニューアルと運用体制の見直しが急務となりました。
Sprocketとの連携による改善策
こうした課題に直面したテイクアンドギヴ・ニーズは、サービス提供だけでなく、コンサルタントによる伴走支援が受けられるSprocketに目を向けました。リニューアル後は、デザインを重視するあまり、ユーザーにとっての使いやすさが欠けてしまうという新たな問題も発生しました。そこでSprocketは客観的なデータ分析を行い、リニューアルされたページとそうでないページを比較し、その結果を基に多様な検証を進めました。
多角的な分析の結果、新たに生まれた問題点が明らかになり、例えばトップページでは離脱率が上昇し、ユーザーアクセスが減少していることが分かりました。顧客が求める情報が明確である一方、企業側が伝えたい情報との間に大きなギャップが存在していました。
PDCAサイクルの確立
これらの問題を乗り越えるため、Sprocketはお客様のフィードバックと行動データを活用し、仮説を立てて施策を実行しました。その効果を検証しながらPDCAサイクルを確立し、持続的な改善につなげました。特に「ベストレート保証」の強化が大きな効果を上げ、これを知らないユーザーが多かったため、目立つ形での訴求によりCVR(コンバージョン率)が最大50%改善しました。
また、フェア情報の表示を簡素化し、ユーザーが選択肢の多さに迷わないように配信しました。これらの取組により、4月と5月の申し込み件数は前年同期比で1.2倍を記録し、自社のWebサイトを通じての申し込みが増加しました。
経営陣からの反応
テイクアンドギヴ・ニーズの安達智幸氏は、「Sprocketを導入したことで、お客様のニーズに沿った改善の流れができ、確実にサイトが成長していると実感しています」とコメント。ベストレート保証の認知度不足が明らかになったことが、思わぬ発見だったと述べ、今後もSprocketとの連携を通じてさらなる改善を目指していく意向を示しました。
Sprocketの提供するCX改善プラットフォーム
Sprocketは、データを基に顧客理解を促進し、それぞれの顧客に合わせたコミュニケーションを実現するCX改善プラットフォームを提供しています。相互に高め合う関係性を築くことを理念に、企業のマーケティング活動を支援し、特有な課題への取り組みを通じて成果を生み出しています。詳細は
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