障害者の新たな働き方を創出するBYSN KOBE ROASTERYの開設

神戸市での障害者雇用の新たな拠点、BYSN KOBE ROASTERY

2025年3月3日、兵庫県神戸市に「BYSN KOBE ROASTERY」が新たに開設される。これは、障害者の新たな就業支援の拠点として、約70名の雇用を生み出すことを目指している。株式会社スタートラインが運営するこの事業は、障害者が自分らしく生きるための選択肢を広げ、社会利活用を目指すものだ。

BYSNとは？

BYSNは、ロースタリー型の障害者雇用支援サービスであり、主にコーヒーの焙煎業務を行う。障害者はBYSN専用のプロ仕様焙煎機を使い、高品質なコーヒー豆を製造。これらの豆を元に企業独自のブレンドコーヒーを開発し、社員への配布やノベルティとして利用される。

施設はカフェとしても使える設備を整えており、地域と連携したイベントや模擬業務のトレーニングも行う予定だ。さらに、専門的な業務へのステップアップの機会を提供し、障害者のスキル向上を支援していく。

内覧会の開催

新拠点の開設にあたって、2025年2月26日にBYSNのお仕事体験が行える内覧会が予定されている。内覧会は事前申込制で、参加者には以下のプログラムが用意されている。

- スタートラインについての説明（5分）
- BYSNのお仕事説明（15分）
- 利用企業による企業説明（各15分、約3社）
- コーヒー豆ハンドピック体験（15分）
- コーヒー試飲体験（10分）

希望者には個別相談も可能で、障害者雇用についての悩みや相談を直接聞けるチャンスだ。

会社の理念

株式会社スタートラインは「自分をおもいやり、人をおもいやり、その先をおもいやる。」という理念を掲げ、障害者雇用の新しい場を創造してきた。2009年の設立以来、障害者の採用と定着を重視し、ロースタリー型障害者雇用支援サービス「BYSN」、屋内農園型の「IBUKI」、そして総合的なコンサルティングなど、多岐にわたるサービスを展開。すべての人々が自分らしく生きる社会を実現するために、地道に活動を続けている。

新たな拠点での障害者雇用支援によって、神戸市の地域社会にも新たな風が吹き込むことだろう。この努力が、多様性を尊重した未来に繋がることを期待したい。