兵庫県明石に誕生した多国籍カフェ「まんまるカフェ」
先日、兵庫県明石に新たな多国籍カフェ「まんまるカフェ」がオープンしました。このカフェの運営は、特定非営利活動法人「NPO法人多文化センターまんまるあかし」によって行われており、在住外国人や外国ルーツの子どもたちへの日本語学習支援を目的としています。
オープンの背景と目的
多文化センターは、設立から10年の歳月を経て、これまで在住外国人が直面してきたさまざまな困難をサポートしてきました。しかし、彼らの「将来」を支える必要性も感じ始めました。たとえば、母国で料理を学んだ人々が、自分の技術を活かして働きたいと考える場面で、言語の壁や行政手続きの難しさ、物件の確保、資金調達など多くの障害が立ちはだかります。このような障害を乗り越えられる場所があれば、もっと多くの外国人が自分らしく生きられるのではないかという思いから、カフェの開設が決定されました。
店舗の特徴と提供されるサービス
「まんまるカフェ」では、ウズベキスタン、台湾、フィリピン、ベトナム、ベラルーシ出身のシェフが日替わりで母国の家庭料理を提供します。ランチタイムは、11:00から15:00までで、14:30がラストオーダー。金曜日と土曜日のナイトタイムには、提携する外国料理店からの定番メニューや、ランチタイムのシェフによる特別メニューも楽しめます。また、世界各国のビールも豊富に取り揃えており、食事と共に異文化を体験できる設計になっています。
カフェは毎週日曜と祝祭日、月曜日が定休日。毎月第3日曜日にはランチタイム営業も行っています。所在地は、兵庫県明石市東仲ノ町3-10、JR明石駅から徒歩6分の便利な立地です。
カフェの今後の展開
「まんまるカフェ」は開店からわずか5カ月という短い期間ですが、スタッフたちは徐々に運営に慣れ、メニューの拡充も計画しています。今後は新たに「私も働いてみたい」という声が増え、さらに多様な国の料理を提供していく予定です。国籍や文化の違いがあるスタッフでも、笑顔で団結して多文化を同時に楽しめる空間を作り上げていきます。
代表者のメッセージ
特定非営利活動法人多文化センターまんまるあかしの理事長、久保美和氏は「私たちは国籍や文化の違いを乗り越えて、共に生きる世界を作りたいと考えています」と語ります。多国籍カフェ「まんまるカフェ」では、そんなビジョンを実現し、様々な背景を持つ人たちが交流し、共に笑顔で成長できる場を目指しています。
地域の皆様には、この新しいカフェで異なる文化を体験していただき、私たちの取り組みを応援していただけることを間違いなく願っています。カフェとしての活動はもちろん、地域との協力を通じて明石を多文化共生のモデル地域として育てていければと考えています。
お問い合わせ先
「まんまるカフェ」についてのお問い合わせは、特定非営利活動法人多文化センターまんまるあかしまで。電話またはFAXでの連絡も受け付けています。また、公式ホームページやSNSアカウントを通じて最新の情報も発信中です。