トルビズオン、下関市でドローンを用いた肥料搬送実験を実施
2024年7月23日、福岡市に本社を置く株式会社トルビズオンが、NEXCO西日本および下関市と共同で、最新の大型物流ドローン「DJI FlyCart30」を使用した果樹肥料の搬送実験を行いました。この実験は、関門ON AIRのラジオパーソナリティ、ノッポさんが経営する「海峡レモンファーム」で行われ、下関市役所の職員も見学に訪れました。
実験の背景と目的
近年、農業分野でのドローン活用が注目されており、特に肥料の散布や農作物の監視において、その有効性が実証されています。トルビズオンは、この技術をさらに進化させ、農業だけでなく災害対応や物流配送にも応用できる可能性を探ろうとしています。実験当日は、気温が35度を超える厳しい暑さでしたが、ドローンは軽快に肥料を搬送し、ウィンチシステムを用いて配送先に着陸することなく、効率的に作業を進めました。
成果と検討事項
実験中には、下関市の関係者とのブレインストーミングも行われ、災害時における物資輸送や離島支援、さらには物流事業への応用といった多角的な視点からドローンの活用について活発な議論が展開されました。このように、ドローン技術が持つ可能性は限りなく広がっていることを実証する結果となりました。
ラジオ番組の収録
実験後、トルビズオンの代表取締役である増本氏は関門ON AIRのラジオ収録に参加。この中で、地域における空のインフラ整備に関する計画や、NEXCO西日本との連携による取り組みを紹介しました。増本氏は下関出身であり、地元への貢献意欲を示し、過去に実施した配送実験や佐賀県におけるドローンの空路整備事業についても言及。今後も下関エリアにおけるさらなる空路開発を推進していく構えです。これらの内容は8月にラジオ番組で公開される予定です。
関門ON AIRの役割
「関門ON AIR」は、NEXCO西日本が運営する地域連携メディアで、2021年6月からスタートし、現在では放送回数が400回を超え、多くの地域リスナーに支持されています。音声とウェブを統合した新しい形のメディアとして、地域の魅力を発信し活性化に寄与しており、トルビズオンの取り組みもその一環として扱われます。
まとめ
トルビズオンが展開した今回の肥料搬送実験は、ドローン技術がもたらす新しい農業の形を示す重要な成果となりました。今後、地域の特色を活かしつつ、農業以外の分野でもドローンを活用した可能性が広がることが期待されます。これからのトルビズオンの動きに注目です。