現代の小学生を支える新しいランドセル
盛田の「Phiten RELAXーファイテンリラックスー」が2021年度のグッドデザイン賞を受賞しました。このランドセルは、現代の小学生が抱える負担を軽減するために開発され、特に新学習指導要領による学習量の増加を踏まえた設計が特徴です。小学生が登下校する際には平均して約6kgの荷物を背負っていると言われており、重さによる身体への負担が懸念されています。盛田は、こうした問題を解決するためにファイテン社と協力し、新しいランドセルを製作しました。
デザインの特徴
「Phiten RELAX」は、三つの重要なポイントに基づいて設計されています。まず、学習量の増加に伴う荷物の増加への対応があり、子供の身体的な負担を軽減することです。次に、ファイテン社の独自技術であるアクアチタンを初めてランドセルに採用し、身体の負担を和らげることを目指しています。そして最後に、コロナ禍やSDGsの視点から、衛生面や環境面に配慮した商品設計が施されています。
製品開発の背景
新学習指導要領の施行により、授業の中で扱う物品が増え、子供たちの通学時の負担が大きくなっています。これにより、一部の子供はランドセルの重さから来る腰痛や疲労、ストレスを感じるようになっています。また、コロナ禍においては衛生面の要求も高まっています。これらの現状を踏まえ、盛田は「家族に寄り添うランドセル」という理念のもと、ファイテン社のアクアチタン技術と共に新たなランドセルを開発することを決意しました。
負担軽減と機能性の両立
「Phiten RELAX」は、負担軽減と機能性の両立を実現しています。背あて部分にはアクアチタンを含浸させた特殊牛革を使用し、身体へのリラックス効果を期待できます。さらに、衝撃吸収に優れた低反発クッションも採用され、背負い心地が向上しています。肩当て部分には、耐久性と耐候性に優れたシリコン素材が使用されています。これによって、重心が身体に近づき、背負いやすさが向上します。また、カビの防止に配慮した内張りのデザインや、衛生的にも優れた手入れのしやすさが考慮されています。
グッドデザイン賞の評価
グッドデザイン賞の審査委員は、今回のランドセルが学ぶ環境の変化に適応し、ストレスのない学習時間を実現することに寄与すると評価しています。容量を確保しながら重さを軽減する工夫は、楽しい学習を促進し、物との関係性を重視したデザインに仕上がっています。これにより、初めて手に取る道具に対する関心も深まることでしょう。
会社概要
盛田株式会社は、1962年に設立以来、鞄の製造・販売を手掛けてきました。東京都渋谷区に本社を置き、青森から広島まで全国に34店舗を展開しています。オリジナルランドセルの製作は50年以上の歴史があり、親子三代にわたって使われることも多くなっています。将来にわたって信頼されるものづくりを続けるために、時代に合わせた技術革新を続けていく所存です。
お問い合わせ
製品に関する詳細や購入は、公式オンラインストアをご覧ください。株式会社盛田へのお問い合わせは、企画開発部の大村海士までご連絡ください。