ロシア最大手トランステレコム、グローバルネットワーク拡大を発表
トランステレコム、エクイニクスとの連携でグローバル展開を加速
ロシアの通信事業者トランステレコム(Company TTK)がエクイニクスのプラットフォームに参加し、世界7つの主要マーケットへの接続を果たしました。これは同社が提供するグローバルなネットワーク接続サービスとインターネットおよびイーサネット・エクスチェンジサービスが、エクイニクスのIBXデータセンターを通じて強化されることを意味します。新たなコアネットワーク・ノードが東京に設置され、東京、香港、シリコンバレーを含む多様な拠点での大容量トラフィックの相互接続が実現します。
エクイニクスのデータセンターへの接続によって、Company TTKは他の通信事業者とのIPピアリングやレイヤー2相互接続を強化し、北米、ヨーロッパ、アジアでの接続性を大幅に向上させることができます。この動きにより、企業顧客はコスト削減とプロビジョニング・タイムの短縮を実現できるほか、エンドツーエンドのネットワークパフォーマンスも改善されます。
エクイニクスのPlatform Equinixは、700社以上のネットワーク・サービス・プロバイダーを含む4,000社以上の企業と連携しており、顧客はこのエコシステムを通じて、トランステレコムの広範な光ファイバー網へのアクセスとロシア全域への直接接続を享受できるようになります。
トランステレコムの副社長、Vitaly Kotov氏は「エクイニクスとの提携により、ロシア市場はグローバルビジネスの中心に近づきます」と述べ、新設された接続拠点は、西欧とアジアを結ぶ低遅延の通信ルートとして活用されると期待しています。
さらに、エクイニクス・ヨーロッパの最高マーケティング責任者、Dick Theunissen氏もトランステレコムの接続が同社のエコシステムを活性化させると強調し、ネットワーク、金融、エンタープライズ、およびコンテンツ関連のビジネスに新たなグローバル・ゲートウェイを提供できることを期待しています。
トランステレコムとそのインフラ
トランステレコムは、ロシアの光ファイバー通信の大手企業です。全長75,000 kmに及ぶ光ファイバーインフラを運営しており、560 Gbpsの通信容量を誇っています。約170万世帯に自由にアクセスできるサービスを提供し、全国にわたる17の地域センターが通信やデータ転送、ブロードバンドインターネットなど様々なサービスを展開しています。トランステレコムは、中国や日本、バルト三国など近隣諸国との通信ネットワークも接続しており、国際的な通信の重要な役割を果たしています。
エクイニクスのビジョン
一方、エクイニクスは高性能なデータセンターを活用して顧客同士を結びつけるエコシステムを構築しています。既存の戦略拠点を基盤にして、今後もさらなるプラットフォームの拡大を目指し、顧客の成長をサポートするために投資を続けていく方針です。エクイニクスは、グローバルなビジネス展開において不可欠なインフラを提供する存在となっています。
このように、トランステレコムとエクイニクスの連携は、ロシアから世界へ向けた通信インフラの拡大を加速させ、ビジネスに新たな可能性をもたらしています。顧客にとっては、より快適で迅速なサービス利用が実現されるでしょう。
会社情報
- 会社名
-
エクイニクス・ジャパン株式会社
- 住所
- 東京都港区浜松町2-4-1世界貿易センタービルディング33階
- 電話番号
-
03-6402-6970