私立学校法人の新たな挑戦
株式会社カモマンは、業界初となる私立学校法人向けの「働きがい」情報の提供を開始しました。新たに提携した株式会社ブレインアカデミーおよび株式会社バレクセルと共に開発したこのサービスは、教員採用サイト「教員採用.jp」や受験広報サイト「高校受験スタディ」などで、教員の「働きがい」に関する診断データを活用するものです。この取り組みは、私立学校法人の教育環境や職場環境を可視化し、その魅力をアピールする画期的な試みです。
各社の役割と背景
カモマンは、学術的根拠に基づいた「教師エンゲージメントサーベイ」を開発しており、これにより私立学校の人的資本経営をサポートしています。ブレインアカデミーは、全国の私立学校に教員を派遣するための最大規模の求人サイトを運営しており、500校以上の学校に導入されています。一方、バレクセルは、受験生に向けた情報を提供し、学校の魅力を大学進学実績だけではなく、教育環境の改善にも目を向けて発信しています。このように、それぞれが異なる視点で私立学校を支援することで、協力して新たな付加価値を生み出そうとしています。
教員不足解決と新たな指標の必要性
近年、教員不足が深刻化しており、学校の魅力を訴求するためには、従来の給与や進学実績だけでなく、職場環境や教員の「働きがい」が重要です。この状況を背景に、カモマンは教員と学校の関係を見直し、教員の働きがいを重要な指標として位置づける動きを始めました。
新たに設けられる求人サイト内の評価システムでは、教員の「働きがい」についての情報が掲載され、それに基づく評価バッジが学校に付与されることになります。これにより、求職者や受験家庭は多面的に学校を評価でき、情報の質が向上することが期待されています。
求人サイトへの導入
具体的には、「教員採用.jp」および受験広報サイトにおいて「教師エンゲージメントサーベイ」の結果を反映させる、新たな掲載項目を設けることで、教員や学校組織が持つ具体的な魅力を発信します。これにより、受験生や職を求める教員たちもより良い選択が可能になると考えられます。また、こうした情報の標準化により、在職中の教員の働きがいや職場環境の改善も期待されています。
代表者のコメント
ブレインアカデミーの今井茂代表取締役は、「教員採用.jp」を通じて新たな「働きがい」という指標を訴求する意義を強調しました。また、バレクセルの野倉学代表取締役は、受験生の皆さんが多様な視点で学校選びをできるような情報提供に改めて力を入れる意向を示しました。カモマンの宮原うらら代表取締役も、「働きがい」を学校評価に直結させる新たな指針の創出に貢献することへの強い思いを語りました。
まとめ
この提携により、私立学校法人が教員を採用し、生徒を募集する際の選択肢が広がることが期待されています。今後も持続可能な教育と魅力ある学校づくりに向けた取り組みには、注目です。新キャンペーンも予定されており、詳細は各社の公式サイトを通じて確認できます。