岬地区の放課後学習支援の新たな取り組み
福岡県宗像市の北部に位置する岬地区。美しい景色を楽しめるこの地域では、教育機会の格差が問題視されていました。子どもたちのための学びを提供する「寺子屋」の活動が続けられていましたが、コロナ禍でその運営が難しくなる中、地域の皆が協力する新たなプログラム「玄海東ネット寺子屋」が2023年5月から始まりました。
地域のニーズから生まれたプログラム
岬地区では市街地から約10km離れているため、近隣に学習塾が少なく、子どもたちは教育面での格差に直面していました。このような背景から、岬コミュニティは地域の子どもたちのために、自主的な学習支援を行う「寺子屋事業」を展開することに決定しました。昨年は試行的に行われ、反響も大きく、新学年度から本格的なプログラムとして実施されることが決まりました。
「玄海東ネット寺子屋」の基本情報
本事業は、
玄海東小学校を拠点に、6年生を対象にした個別学習支援を行います。実施日時は、1学期は隔週火曜日、2学期以降は毎週火曜日の午後2時30分から15時15分まで行われる予定です。内容は、算数、国語、理科、社会、英語の中から1科目を選択し、苦手な分野の補強や復習、さらには中学校の内容の予習まで行います。
ICTを駆使した効果的な学習法
このプログラムでは、GIGAスクールのタブレット端末を活用し、各児童に最適化した学習プランが提供されます。地域、学校、自治体、企業が協力してこの取り組みを支え合うことで、限られたリソースを有効活用し、持続可能な学習支援体制が実現しました。2023年度の活動を通じて、さらにコミュニティや学校、地域住民との連携を強化し、学習支援の質を向上させることが目指されています。
学びの未来を見据えて
今年度の成果を踏まえ、今後は対象学年を広げ、他地域にも展開していく計画です。また、授業での理解不足を持つ児童に対するプログラムへの組み込みや、保護者への学習状況の報告を定期的に行うなど、DX化を進めることで支援体制をより強化していく考えです。このようにして、岬地区の地域課題である教育機会の格差を解消し、子どもたちにより良い学びの環境を提供するために邁進していきます。
参加者からの声
地域の教育を担う教育関係者やコミュニティのメンバーからは期待の声が寄せられています。宗像市教育子ども部の賀来社会教育主事は、「この取り組みは学校・家庭・地域が協力し合う象徴的な活動です。子どもたちが多くのサポートを受けながら成長することを願っています」と語っています。
また、岬地区コミュニティ運営協議会の廣橋事務局長は、「地域全体が子どもたちのために何ができるかを常に考え、このプログラムを通じて未来を担う子どもたちを支えたいと思っています」と、地域の課題解決に向けた意欲を示しています。
お問い合わせ
地域に根ざしたこの素晴らしい活動に興味がある方は、岬地区コミュニティ運営協議会や株式会社コラボプラネットにお問い合わせください。地域の教育機会を広げ、未来の人材を育成するための活動にぜひご参加ください。
住所: 福岡県宗像市鐘崎776-4
TEL: 0940-62-2656
MAIL:
[email protected]
住所:福岡県糸島市志摩初30
TEL: 092-332-7775
MAIL:
[email protected]