人への投資が成長に
2025-11-25 15:04:33

人への投資が企業の成長を促す!調査結果から見える二極化の実態

日本の働きがい改革が求められる中、一般社団法人日本テレワーク協会(JTA)が発表した2025年度「働きがい働きやすさへの取り組み調査」の結果が注目を集めています。この調査は全国734の企業・団体からの回答を基にしており、企業の人材投資と業績の関連性を探る重要なデータを提供しています。調査結果からは、3つの重要な発見が明らかになりました。

1. 人への投資と企業成長の強い相関


まず最初に指摘されたポイントは、人への投資が企業成長を支える重要な戦略であるということです。調査によると、業績が良好な企業では、「専門人材の採用」「リーダーシップ研修の実施」「エンゲージメント測定と改善」などにおいて高いスコアを得ており、これらの項目が企業の成長に寄与していることが示されました。逆に業績の悪い企業では、これらの取り組みが不十分であり、その結果、成長が難しい状況になっていることが浮き彫りになっています。これらの結果から、「人への投資」は単なるコストではなく、将来の成長をつかさどる重要な要素であることが伺えます。

2. 進展する二極化の現状


次に、調査結果では企業の取り組み状況が、企業規模や地域によって大きく異なることが指摘されました。特に、従業員1001人以上の大規模企業が、高いスコアを獲得している一方で、小規模企業はその成長が遅れています。また、本社が東京にある企業の取り組みが非常に進んでいることも顕著であり、地域間での格差が拡大していることが示されています。このような二極化は、特に「情報通信業」で顕著に現れており、全業種の平均を上回る成長を遂げていることからも分かります。

3. 戦略的人材育成の課題


さらに、共通の課題として「戦略的人材育成」の重要性が指摘されました。多くの企業が自社の存在意義を高く評価する一方で、それを実行に移すための人材育成が追いついていない実情があります。リーダーシップ開発やスキル習得の連動については低い評価があり、戦略的な人事施策に取り組む必要性が強く求められています。

結論と提言


これらの調査結果に基づき、企業や団体にはいくつかの提言が成されています。一つは、経営層が人事戦略とIT戦略を統合し、共に働きやすさを実現することです。また、人事部門も制度設計に加え、企業文化の醸成やその効果の測定を意識し、現場の実情を経営層に伝える役割を強化することが求められています。さらには、中小企業や地方の事業者には、経営層と従業員との対話を重視し、現場の課題を明確にしながら成功体験を積み重ねることが重要です。

最後に、国や自治体には中小企業が新たな価値を創造するためのDX推進の支援や、関連する助成金プログラムの整備が求められています。働きがいと働きやすさを高めることで、企業の成長を促進し、日本全体の生産性向上に寄与することが期待されています。


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一般社団法人 日本テレワーク協会
住所
東京都千代田区神田神保町1-103東京パークタワー2階
電話番号
03-5577-4572

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