本音を言えない現実
2026-04-28 13:13:30
社員が本音を言えない現実、企業の持続可能性に影響
社員が本音を言えない現実、企業の持続可能性に影響
株式会社yellbaが行った調査によると、全国の正社員463名を対象にした結果、実に約6割がエンゲージメントサーベイや面談で本音を出せない状況に置かれています。特に「すべて本音で答えている」と回答した人はわずか10.8%で、3人に1人が本音を抑制していることがわかりました。この現象は単なるコミュニケーションの問題を超え、企業の持続可能性に深刻な影響を及ぼすリスクを孕んでいます。
調査の背景
近年、企業は人的資本経営に対する意識を高め、「社員の声を聴く施策」としてエンゲージメントサーベイや1on1面談を導入しています。しかし、実際には「声を集めているが、本音が聞こえない」「改善の実感がない」という声が多く見られます。yellbaの調査では、社員が本音を話せない状態が企業のブランドや持続性に与える影響を定量的に分析することを目的としました。
本音を出せない実態
調査結果から、社員の約57.4%が「本音を言えない」状況にあることが明らかになりました。この結果は、企業内部での情報の非対称性を示唆しています。経営者が把握しているデータには、社員の本音がフィルタリングされて伝わることが多いため、組織の健全性を疑問視する必要があります。
ブランド毀損リスク
本音を言えない職場では、SNSや口コミサイトにネガティブな内容を投稿する意向が高まります。調査によると、心理的安全性が低い職場ではその割合が45.5%にのぼり、高い職場と比べて約3倍の水準です。社内での本音が発信されない場合、不満が外部チャネルに流出し、企業のブランドや採用力に深刻なダメージを与える恐れがあります。
人材の流出
本音を言えない環境では、12か月以内に退職を検討する人が38.6%に達します。これは心理的安全性の高い職場の21.6%と比較して約1.8倍です。このような状況は、企業にとって重大な経済的損失を意味し、人材の定着率も低下します。
離職の加速要因
調査では、「マネジメントの不誠実さ」が退職の主な原因として挙げられました。この要因に不満を持つ社員の間では、退職意向が38.1%、ネガティブな投稿意向が39.7%に達しています。社員の声がどう扱われるかへの不信感が、実際の行動に強く影響を与えることが示されています。
売り上げとブランドへの影響
マネジメントへの不信感が、社内の士気やブランドの価値も損なう要因になっています。「会社が社員の声に誠実に対応していない」と感じる社員の中で、推奨意向が2.50点にとどまり、批判的な意見を持つ人が95.2%に達しています。これは社員が企業の「ファン」から「批判者」へと変わる危機的な状況です。
組織の健全性と信頼の質
この調査を通じて浮き彫りになったのは、企業が保持するデータからは真の状態が見えていないということです。社員の本音を無視して「沈黙」を蓄積することは、「情報の非対称性」がもたらす致命的な死角を企業にもたらします。これに対処するためには、対話を重視し、本音に向き合う姿勢が必要です。
結論
人的資本経営は、組織の持続可能性を確保するために企業が重要視すべきテーマです。データを集めるだけでなく、その背景にある信頼の質が問われています。社員が安心して本音を話せる環境を整えることが、長期的に持続可能な組織を築く基盤となるのです。誠実な対話は、組織の成長を支える力となります。企業は、マネジメントの不誠実さから脱却し、社員と共に成長する道を選ぶべきです。
代表取締役 西川和範のコメント
「企業の健全性は、静かな職場や無難な回答では測れません。社員の本音に目を向け、その悩みに誠実に向き合うことで、持続可能な組織へと進化する基盤を築くことが重要です。」
会社情報
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株式会社yellba
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