「えんとつ町のプペル」に注目
2025-11-17 10:20:33

映画「えんとつ町のプペル」のファンド、1.5日で4.8億円調達の裏側を語る

背景と概要


2025年10月7日、ミュージックセキュリティーズが提供する事業投資型クラウドファンディング「セキュリテ」を通じ、映画『えんとつ町のプペル 約束の時計台ファンド』が開始された。このプロジェクトは、わずか1日半で4.8億円という驚異的な額を調達し、日本のクラウドファンディングの歴史に新たな記録を刻んだ。だが、その背景には多くの努力と対話、情熱が詰まっていた。

プロジェクトの誕生


このファンドを手掛けたのは、ミュージックセキュリティーズ株式会社の中園浩輝社長と取締役の渡部泰地氏。彼らは、CHIMNEY TOWNの西野亮廣代表との出会いから始まった。最初の接点は偶然の検索によるもので、西野氏がエンタメ業界でのクラウドファンディングについて発信していた記事を見つけたことから、生まれた。

「西野さんが提案したのは、単なる資金調達ではなく、多くの人が映画製作に参加できる仕組みを作ることでした」と渡部は振り返る。その意義は、我々が大切にしている「共感でお金を動かす」という理念とも通じていた。

理念の共有とファンド設計


このファンドの設計には特に「投資家へのリターン」と「クリエイターの思い」をどう調和させるかが問われた。西野氏の強い責任感は、参加者に対し決して損をさせたくないという気持ちから生まれたものだ。映画が必ず完成する前提があったことがこのファンドの成功を支えた。

「西野さんが提案されたのは、映画の関連事業でのリカバー策でした。これはクリエイターとしての覚悟を象徴していると思います」と渡部は述べ、確かなビジョンを共有できたことが重要であったと語る。中園も、「ファンドの理念は、皆で映画を創り上げるというものです」と補足した。

募集開始と反響


2025年10月7日、発表後間もなく、数字が急速に上昇し続け、ファンドは瞬く間に4.8億円を達成した。「正直、このスピード感には驚いています。過去にないほどの熱気でした」と渡部が言うように、この公募が加速した背景には、CHIMNEY TOWNの事前準備や影響力のある人物の関与があった。

このプロジェクトは、従来の「投資」ではなく、映画製作の一翼を担う「参加」という新しい形で人々に訴えかけた。中園はその瞬間を忘れられないと語り、参加者の声も届いた。「自分も作品の一部になれるのが嬉しい」「この映画で初めての投資ができた」といった感想が溢れた。

持続可能な支援の未来


プロジェクトの後には、「初めての投資」を経験した人々が数多くいたことに気づく。これは新しい挑戦者たちにとっても大きな意味を持つ。「挑戦を支えるためのお金の使い方」を体験した人々がいたのだ。

留意すべきは、ミュージックセキュリティーズは規模が小さい会社でありながら、このプロジェクトを通じて大きな反響を呼び起こした。これこそが、仲間と共に挑戦する文化を築く礎となり得る。中園は、「私たちは、共感から始まる挑戦に資金がついてくる世界を実現していきたい」と改めて宣言した。

おわりに


ファンド『えんとつ町のプペル 約束の時計台』は、“お金を支援の形に変える”という新たな可能性を示した。私たちは、挑戦する人を支えるための機関であり続け、未来に向けて新しい挑戦者たちを応援できる仕組みを整えていきたいと願っている。これからも、挑戦する人たちの側であり続けることを誓いたい。


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会社情報

会社名
ミュージックセキュリティーズ株式会社
住所
東京都千代田区丸の内二丁目5-1丸の内二丁目ビル1階
電話番号
03-5948-7301

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