清潔な学校トイレ
2021-08-31 15:00:05
より快適で清潔な学校トイレの実現に向けた自治体アンケートの結果
学校トイレの改善に向けた取り組み
学校トイレ研究会が実施した全国的な調査結果が発表され、トイレ環境の改善に向けた自治体の取り組みが進展していることがわかりました。特に、トイレの手洗いゾーンの自動水栓化が進んでおり、53%の学校で導入されているとされています。この動きは、感染症対策として重要視されており、各自治体の関心も高まっています。
学校トイレ研究会の目的
学校トイレ研究会は、子供たちが安心して利用できる学校のトイレを実現するために活動しています。これは、学校トイレが「臭い・汚い・怖い・暗い・壊れている」といった5K問題とともに、多くの子供たちが快適に過ごせる環境づくりを目指すものです。全国の自治体に対して毎年アンケートを実施し、得られた結果をもとに啓発活動を行っています。
最新のアンケート結果
2020年度のアンケート結果によると、感染症対策としてトイレを改修する際に洋式便器の導入が最も多く、87%を占めています。また、手洗いの自動水栓化については、前回調査から18ポイント増加し53%に達しました。さらに、今後の学校トイレにおける自動水栓化については、80%の自治体が効果があると考えています。
感染症対策のギャップ
しかし、調査の結果からは未改修の学校において、依然として7割以上が手動のハンドル水栓を使用していることも浮き彫りになりました。このギャップは、学校間での感染症対策における格差が生じる原因となっています。
手指衛生の重要性
今後新築または改修を予定している学校の手洗い場については、手洗いの自動水栓化を進める方針が35%、アルコール製剤の設置が33%と、高い関心が寄せられています。これは、学校が地域社会においても重要な役割を果たすことから、感染症対策において衛生環境の整備が急務であるとの認識から来ています。
先進的事例の紹介
特集では、板橋区の小学校が「水場を子供たちの交流点」とするための取り組みや、和歌山市の小学校が実施したトイレ改修の事例なども紹介しています。また、関西地域の複数の自治体で進行中の「パブリックトイレ検討委員会」の活動も取り上げられています。
今後の展望
学校のトイレ研究会は、全国の自治体から得られたアンケート結果や各地の先進的な取り組みを通じて、さらに子供たちや地域住民が安心して使用できるトイレ環境の実現に向けた啓発活動を続けていきます。完璧なトイレ環境の整備は、子供たちの健康維持にとっても重要な要素となり得るのです。
参考資料
2021年8月31日に発行された研究誌『学校トイレの挑戦!2021』では、今回紹介した調査結果の詳細や、感染症対策の具体的な展望についても詳述されています。この機会に、ぜひ各自治体の取り組みを見つめ直し、より良い環境づくりに貢献しましょう。
さらに詳しい情報は、学校のトイレ研究会の公式ウェブサイトをチェックしてみてください。
会社情報
- 会社名
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学校のトイレ研究会
- 住所
- 東京都渋谷区代々木2-1-5 JR南新宿ビル6階 TOTO株式会社内
- 電話番号
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