東拓工業が沖縄工場を移転し生産能力を大幅に拡大

東拓工業が沖縄工場の移転を発表

長瀬産業株式会社の100%子会社、東拓工業株式会社が沖縄県うるま市にある工場を移転することを発表しました。この新たな工場は、生産能力の向上を図るとともに、2025年10月の稼働を目指しています。移転に伴い、同社は新たに半導体製造装置向けの耐熱ダクトホースを製造することも計画しており、より効率的な生産体制を確立することを目指しています。

移転の背景と目的

東拓工業は2012年に沖縄工場を設立し、以来多くのインフラ整備や公共事業に対して地中埋設電線保護管やPC橋梁用ケーブルダクトなどの製品を提供してきました。この度の移転は、同社が抱える生産能力の向上と効率化の一環として実施されます。

新しい工場では、生産と在庫管理を統一し、一貫体制を整えることで生産能力が1.5倍以上に向上する見込みです。このことにより、安定した製品供給が可能となると期待されています。また、県外への販売強化に向けた取り組みも進めていく予定です。

新たな製品ラインナップ

移転後には、以下の新製品もラインナップに加わります。
1. TACレックス（用途：地中埋設電線保護管）
２. ポリエチレン製シース（用途：PC橋梁用ケーブルダクト）
3. TACプレス（用途：土木造成工事用暗きょ排水管）
4. 耐熱ダクト（用途：半導体製造装置向け耐熱ホース）

特に耐熱ダクトは、半導体製造装置に組み込まれ、機械作動時の熱排出を行う重要な役割を担います。この製品により、クリーンルームでの低発塵環境の維持や、製造プロセスの効率化に寄与することが期待されています。