ロームが誇る新DACチップ「BD34302EKV」の実力
ローム株式会社は、音質にこだわった新しいDACチップ「BD34302EKV」を発表しました。この製品は、特にハイレゾリューション音源の再生に適しており、高音質を求めるオーディオ機器メーカーにとって注目のアイテムと言えます。ロームのMUS-IC™シリーズのフラッグシップモデルとして開発されたこのDACチップは、前世代モデルの「BD34301EKV」との違いを明確にしつつ、音質の進化を遂げています。
音質設計の新たな段階
新DACチップ「BD34302EKV」は、ロームの音質哲学を継承しつつ、「空間の響き」「静寂性」「スケール感」といった要素を強化。そして新たに楽器の「質感」をリアルに表現することを目指し、音質設計においてさらなる深化を果たしました。
特に注目すべきは、DWA(Data Weighted Averaging)という新しいアルゴリズムを取り入れていることです。これにより、-117dBという高いTHD+N(全高調波歪み+雑音特性)を実現し、よりクリアで質感のある音質を提供します。また、SN比も130dBを記録し、業界最高レベルの性能を誇ります。
HDモノラルモードの導入
ローム独自のHD(High Definition)モノラルモードを搭載することで、チャンネルごとの指定DACを使用し、自然で滑らかな音を実現しました。このモノラルモードは、特に一台のDACを使うことで、余計な音の歪みを抑え、純粋で真の音質を提供します。
購入の容易さと今後の展開
新製品「BD34302EKV」の販売は2024年11月から開始される予定ですが、サンプル出荷は早くも2024年8月から始まります。また、評価ボード「BD34302EKV-EVK-001」と共に、インターネット上で簡単に購入できるので、興味のあるオーディオ関係者や開発者はぜひ試してみてはいかがでしょうか。販売は、チップワンストップ™やコアスタッフオンライン™を通じて行われ、今後も他のネット商社からも順次発売される予定です。
ロームの50年以上の実績
DACチップはオーディオ機器の音質を左右する重要な部品です。ロームは長年にわたり音質設計技術を洗練させてきました。これにより、高品質な音を実現するDACチップの開発を進め、数々の業界内で名を馳せています。
新しい「BD34302EKV」は、ロームが掲げる「品質第一」の理念を体現した製品です。デジタル・シグナル・プロセッサ(DSP)の高精度演算を活用することができ、音楽ファンやプロデューサーにとってはまさに待望の技術革新と言えるでしょう。
おわりに
今後もロームは、音質を追求し続ける企業として、MUS-IC™シリーズのDACチップを指導し、高品質なオーディオ体験を提供していくことでしょう。新しいDACチップ「BD34302EKV」に期待が寄せられるのは、その音質のだけでなく、音楽文化への貢献にもあります。音楽愛好家はもちろん、オーディオメーカーも見逃せないこの技術、ぜひ実際に体験してみてください。