桜楓会設立120周年記念展が成瀬記念館で開催
日本女子大学の成瀬記念館では、2023年9月20日(金)から12月20日(金)まで、特別企画展「桜楓会・成瀬記念館共催 桜楓会設立120周年記念展 ― 桜楓樹の実り」を開催中です。本展は、2024年に設立120周年を迎える日本女子大学の同窓会組織、桜楓会の歴史や活動について、貴重な資料とともに紹介しています。
桜楓会設立の背景
1899年、日本女子大学に初めて入学した学生たちは、学んだことを社会で活かすため、同窓会の設立を望みました。そして、1904年には桜楓会が設立されました。この会は、創立者である成瀬仁蔵の描いた「桜楓樹」を会の象徴とし、会員が学び、研究し、自らの活動に努めることを促しました。
設立からわずか2か月後には、機関誌「家庭週報」が発刊され、さらには実業部を開設。翌年には、桜楓会の活動拠点となる桜楓館が寄付され、ここでは寮生への指導や夜間女学校の開設、託児所の設立など、多角的な社会貢献が行われてきました。
特別展の見どころ
今回の企画展では、桜楓樹の下図や家庭週報の創刊号、成瀬の日記、広岡浅子の歌集など、多様な展示品が並びます。これらの資料を通じて、桜楓会の成り立ちや活動内容を知ることができる貴重な機会です。
開館は火曜日から土曜日まで、祝休日を除き、平日は10時から16時30分、土曜日は10時から12時までと、誰でも自由に入場可能です。特に10月20日(日)は学園祭のため開館されますので、学生たちの活気ある雰囲気も楽しむことができるでしょう。
持続的な社会貢献を目指す
桜楓会は2012年に一般社団法人に生まれ変わり、日本女子大学の建学の精神に基づいて、教育や文化の振興に寄与することを目的としています。また、時代に responsive した組織活動を追求し、今後の発展を目指して続けています。
成瀬記念館は、1984年に設立され、創立者の理想や歴史を広めることを願っています。その美しいロマネスク様式の建物は、目白キャンパスの正門から左手にあり、訪問者を迎え入れます。
最後に
桜楓会設立120周年記念展は、単なる過去の展示に留まらず、現代においても多くの女性が社会で活躍するためのヒントやインスピレーションを与えてくれるものです。この機会に、あらゆる世代の皆さんに是非足を運んでいただきたいと思います。