結婚前に知っておくべき、配偶者のお金の使い方調査結果
調査の概要
株式会社R&Gが実施した「配偶者のお金の使い方に関する意識調査」で、421人の既婚男女が回答しました。調査期間は2025年3月17日から19日。対象者は20代から50代以上までのさまざま。
この調査では、配偶者のお金の使い方が原因で生じるトラブルや不安について探りました。結婚後、配偶者のお金の使い方が家計に与える影響は大きく、互いの価値観を理解することが重要です。
重要な調査結果
1. 結婚前に知りたかった配偶者のお金の使い方
第一位に挙がったのは「貯蓄していない」ということ。421人中23.5%がこれに該当すると回答。続いて「浪費癖がある」(16.9%)、「娯楽費が多い」(14.0%)という結果が出ました。これらの回答は、結婚を考える上での歓喜を持つ一方で、不安の種にもなり得ることを示しています。
特に「貯蓄していない」という発言は、相手が自分と異なる金銭感覚を持っていることに起因します。例えば、ある女性は「結婚後に夫が貯金ゼロだと知り驚いた」と語ります。自身の金銭感覚と相手のそれにギャップがあるため、生活設計に影響が出やすいのです。
一方、「浪費癖がある」と感じている人も多様な意見を持っています。表面上は節約家に見えるパートナーでも、内心では無駄遣いをしている例もあります。実際、ある女性は「見かけはミニマリストだが隠れ浪費家」と述べています。
2. 結婚後に困ったお金の使い方
アンケートによると、結婚後に問題に感じたのは「趣味にお金をかけすぎる」というケースが最も多く、20.7%にのぼります。高額な趣味の支出は、家計に負担をかけることがあり、しっかりとした話し合いが必要です。
次に目立ったのが「計画性のない使い方」(16.9%)です。配偶者が突発的な大きな支出を行うことで、生活のやりくりが大変になることもあるようです。
3. 家計に関する確認ポイント
「結婚前に確認すべきだったこと」として一番に挙げられたのが「貯蓄額」(23.8%)でした。お互いの経済状況を把握することで、結婚後の家計管理がスムーズになり、家庭の将来設計が進みます。
続いて「支出の内訳」(22.6%)や「結婚後の家計管理方法」(21.1%)に関する確認も重要であることが分かりました。
まとめ
この調査から浮かぶ課題は、結婚前に配偶者のお金の使い方を見極め、オープンに話し合うことです。金銭の管理に対する意識を共有することで、トラブルの芽を摘むことができ、より良い家庭生活につながるでしょう。
大泉稔氏の考察
大泉氏は、日本の若者が結婚しない理由を「価値観の相違」とまとめています。異なる金銭感覚を持つパートナーとどう向き合っていくかが、今後の家計管理のポイントになるでしょう。