住協建設が描く社員大工育成の未来
埼玉県狭山市に本社を構える住協建設株式会社は、これまで地域密着型の建設業を展開してきました。その中でも特に注目すべきは、社員大工の育成を目的として始まった「社員大工育成計画」です。2018年からスタートしたこのプロジェクトでは、職人不足の解消を目指し、新たに人材を育てる取り組みが行われています。
社員大工1期生の挑戦
この育成計画の一環として、1期生5人が住宅展示場のリニューアル工事に取り組んでいます。彼らは入社後、2年間にわたり熊谷高等技術専門校で必要な技能を学び、「建築大工職種2級技能士」の資格を取得しました。現在、彼らは実際の現場での経験を積むため、職人からの指導を受けながら、2024年春の独り立ちを目指しています。
工事現場では、社員大工同士の連携が欠かせません。作業の効率を上げるために役割を分担し、互いにアドバイスをし合いながら進めています。このようなチームワークが成果を上げる鍵となっているのです。
メンタルヘルスへの配慮
単に技術を学ぶだけではなく、メンタルヘルスにも配慮が求められます。住協建設では、毎週月曜日に日報を提出し、上長との面談を行っています。ここでは、技能習得の進捗だけでなく、社員の不安や困難を聴く時間も設けられています。これにより、社員が安心して働ける環境を整え、育成につなげています。
さらなる育成の展望
1期生の独り立ちが見えてきたことで、2023年4月には第2期生4人の新たな仲間を迎え入れました。今後も毎年の採用を計画しており、更なる社員大工の育成に取り組む方針です。最終的には、自社の技術訓練学校を設立し、より多くの職人を育成できるシステムを構築したいと考えています。
結び
住協建設が目指すのは、技術の習得だけではなく、職人同士の協力と信頼の絆を深めながら、地域に根差した建設業を未来へとつなげていくことです。今後の展開に期待が寄せられています。9月のリニューアル完成を目指して、彼らの努力が実を結ぶことを願ってやみません。
会社概要
- - 社名: 住協建設株式会社
- - 所在地: 埼玉県狭山市狭山台4丁目27番38号
- - 設立: 1982年7月
- - 代表者: 代表取締役 安永久人
住協建設は、木造事業やビル事業を中心に幅広い分野を手掛け、地域社会に貢献する姿勢を示しています。