グッドパッチとYHCが共に生み出した『CARINAR』
株式会社グッドパッチ(本社:東京都渋谷区、証券コード:7351)は、転職支援を専門とするヤマトヒューマンキャピタル株式会社(以下、YHC)と協力し、新たなビジネス動画メディアサービス「CARINAR(キャリナー)」の開発を行いました。このプロジェクトでは、企業が目指す顧客体験を基にしたプロダクト開発が進められました。
プロジェクトの背景
YHCは、M&A業界や投資銀行などへの転職支援を行う人材紹介会社で、毎年5,000名以上の求職者が登録し、サポートを受けています。しかし、近年同社は新たにビジネス動画プラットフォームの開発を開始しましたが、開発プロセスにおいていくつかの課題が浮かび上がりました。
特に、SaaS開発に不慣れなプロジェクトオーナー(PO)がビジョンを具現化できず、開発が停滞してしまっていたのです。また、UI/UXの専門家が不在で、ユーザビリティに関する課題もあり、これを解決するパートナーが必要とされていました。
そこで、グッドパッチがデザインパートナーとして参画し、プロジェクトを推進することになりました。
支援の内容と結果
1. ビジョンの具体化
プロジェクトが始まると、グッドパッチはPOとの密なコミュニケーションを実施。どのような価値をユーザーに届けたいのか、どのように行動を変容させたいのかといった本質的な部分を整理しました。その結果、サービスのコアコンセプトが明確になり、POのビジョンがよりかたちになりました。
2. UI設計とプロトタイピング
通常、UI設計には長い時間がかかりますが、今回はPOの仮説をもとに体験を整理し、要件を同時並行で検討することで、わずか1.5ヶ月で80画面以上のUI設計を達成しました。このアプローチにより、ユーザビリティを重視しつつも、リリース後のフィードバックを活用しながら継続的に改良を進めるMVP(Minimum Viable Product)開発が可能になりました。
3. KPI設計による成長促進
最後に、顧客起点でプロダクトと事業を成長させるために、KPIツリーとノーススターメトリックを設計しました。これにより、POのビジョンを組織全体で共有し、データに基づいた改善施策を進める道筋が整いました。
この取り組みの結果、YHCの新たな動画サービス「キャリナー」は、よりユーザーのニーズに応えられる製品となり、多くの期待が寄せられています。グッドパッチは、今後も企業のプロダクト開発を支援するデザインパートナーとして、顧客体験を重視した事業成長を促進していく意向です。
クライアントからの評価
YHCの代表取締役である堀江大介氏は、グッドパッチに対し、構想の具現化やデザインの支援に感謝の意を示しました。互いの意見を交わし合う中で、本気で事業の成功を願う姿勢が伝わり、「信頼に足るパートナー」としての関係が築かれたと述べています。また、初めはコストが高いと感じたが、それを上回る納得感のあるサービスだったと評価しています。
株式会社グッドパッチについて
2011年に設立されたグッドパッチは、顧客体験を重視して企業の変革を推進するデザインカンパニーです。デザイン業界での豊富な経験を活かし、様々な企業のプロジェクトにおいて、UI/UXデザインやビジネスモデルの設計を行っています。顧客のニーズに合わせたデザインの力で問題解決を図り、価値を創造することをミッションに取り組んでいます。