株式会社アクセルスペースは、小型衛星を用いた軌道上実証サービス「AxelLiner Laboratory(AL Lab)」を開始すると発表しました。AL Labは、宇宙用コンポーネントの性能や信頼性を軌道上で検証し、早期の製品化を支援するサービスです。
AL Labは、アクセルスペースが2022年に発表した「AxelLiner」事業の一環として展開されます。AxelLinerは、顧客のニーズに合わせて小型衛星を開発・製造し、打ち上げから運用までをワンストップで提供するサービスです。
AL Labは、AxelLinerの技術を活用し、宇宙用コンポーネントの軌道上実証に特化したサービスとして提供されます。顧客は、AL Labを利用することで、自社の開発した宇宙用コンポーネントをアクセルスペースの小型衛星に搭載し、軌道上で実証することができます。
AL Labのサービスの特徴は以下の通りです。
100kg級小型衛星の顧客機器搭載スペースを分割し、実証機器に割り当て
AxelLiner Terminalと衛星バスの機能を模擬するエミュレータを提供し、顧客は実証機器の各種試験を自主的に実施可能
アクセルスペースの衛星自動運用システムを応用し、実証計画設定や結果取得を容易にする機能をAxelLiner Terminal上で提供予定
軌道上実証期間は1年間を予定
AL Labでは、TRL(Technology Readiness Level)認証サービスも提供予定です。TRL認証は、宇宙用コンポーネントの技術成熟度を評価するもので、AL Labで実証されたコンポーネントに対して、TRL7またはTRL9の認証を取得することができます。
AL Labは、宇宙用コンポーネントの開発企業だけでなく、ミッション機器の開発企業や、宇宙空間でのPR・エンターテインメント関連サービスを提供したい企業など、幅広い顧客層に利用されることを目指しています。
アクセルスペースは、AL Labを通じて、日本の宇宙産業の活性化に貢献していくことを目指しています。