QA体制の実態と課題
2026-03-31 15:05:28

ソフトウェア開発現場での品質保証に関する実態と課題を探る

ソフトウェア開発現場における品質保証の現状



ソフトウェア・Web・アプリの開発に関する企業において、品質保証(QA)の実態はどのようになっているのでしょうか。株式会社ラクスパートナーズが行った調査によると、専任のQAエンジニアを活用する企業が約7割を占めていることが分かりました。この調査結果を基に、品質保証の重要性と現場が直面する課題について考察していきます。

調査結果の概要



調査では、経営者やプロジェクトマネージャー、エンジニアなどの約1,000人を対象に、開発現場におけるQAの実態が収集されました。その結果、以下のようなポイントが明らかになりました。
  • - 低品質による事業損失: 直近1年間で、約6割の企業が低品質での事業損失を経験。この損失の主な要因は「リリース延期」や「売上機会損失」であり、影響の回復には数日から1週間以上を必要とすることが多いことがわかりました。

  • - QAの強化意向: 約7割の企業がQA体制を「すでに強化中」または「今後12ヶ月以内に強化したい」と回答であり、品質保証の重要性が高まっています。ただし、強化に向けたリソース確保には課題が待ち受けています。

QA体制の多様性



「開発プロジェクトにおけるQAの体制」について具体的に尋ねた際、回答は多岐にわたりました。内製のQAエンジニアを持つ企業や外部パートナーを活用している企業、またはその両方を併用しているケースなど、各社の資源や戦略により異なる体制が築かれています。

特に、専任のエンジニアを持たない企業は開発エンジニアが兼務している場合が多く、リソースが限られている現状もうかがえました。QAの重要性が認識される一方で、人的リソースや予算の制約から十分な体制を整備することが難しい企業が多いという状況が浮き彫りになっています。

低品質がもたらす事業損失



リリース後に発生する不具合や障害がもたらす事業損失の実態を見てみましょう。調査によると、実際に低品質が原因で事業損失を被った企業の多くは、リリース延期や売上機会損失を経験しています。

具体的には、リリースの差し戻しによる機会損失が最も多く、次いで売上機会の損失や緊急対応による工数のロスが続きます。特に中規模以上のダメージを受ける企業が多く、対応には数日から1週間需要することも珍しくありません。

このように、低品質がただちに企業の信頼性に影響を及ぼし、長期的には収益性にも大きな影響を及ぼすということが、調査結果からも明らかになっています。

QA体制強化の意向と採用の壁



品質向上に向けた強化意向がある一方で、採用活動に関しては厳しい現実があります。調査では多くの企業が「求めるスキルを持つ人材が不足している」と感じており、また、年収の条件が合わない、さらに採用競争が激しいために適切な人材の採用に苦しんでいることも浮き彫りとなりました。

特に、未経験者や若手を育てるための環境整備が不十分であることが多く、これが歴然とした採用難の要因の一つとなっています。これからの企業にとって、内部で人材を育成する体制をどう構築するかが重要なテーマとなってくるでしょう。

結論: 品質保証は事業投資の一環



今回の調査から、開発現場の品質保証の実態とその重要性が再認識されました。多くの企業がQA体制の強化を図りたいと考えている一方、実際には人材確保が進まないという矛盾が存在しています。今後は、品質保証を単なるコストとしてではなく、企業の根幹を支える事業投資として捉え直す必要があります。外部の専門人材や育成体制の見直しを含む柔軟な戦略が求められる時代に突入しています。


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会社情報

会社名
株式会社ラクスパートナーズ
住所
東京都新宿区新宿4-3-25 TOKYU REIT新宿ビル8F
電話番号
03-6675-3638

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