小平市でのマインクラフト教育ワークショップ
2025年8月2日、東京都小平市の嘉悦大学で、「廃校の利活用」をテーマにした小学生向けのワークショップが開催されました。この取り組みは、嘉悦大学と小平市が2019年に結んだ包括連携協定に基づくもので、地域社会における教育や連携の新しい形を模索しています。
ワークショップの詳細
このイベントには、40名の小学生とその保護者が参加し、教育版のマインクラフトを用いて自分たちのアイデアを形にしました。子どもたちは8つのグループに分かれ、地域課題としての廃校の活用方法を考えるという挑戦に取り組みました。参加した小学生たちは、創造力を働かせながら自由な発想で廃校の新たな姿を描いたのです。
参加した子どもたちからは、「楽しかった!」という声がたくさん聞かれました。また、「全員違う考えがあったので、勉強になった」といった感想もありました。ワークショップを通して、協力する楽しさや新たな視野を得る経験が積まれたようです。保護者からも「テーマに沿った協力体験ができた」「子どもたちの集中力や想像力には驚いた」と高評価が寄せられました。これにより、子どもたちは地域に対する関心を深める貴重な機会となりました。
保護者向け講演会の開催
ワークショップの合間には、保護者を対象にした講演会も行われました。本学の土井隆准教授が、「『マインクラフト=遊び』だけじゃない!学びの力を育てるデジタル世界」というテーマで、教育版マインクラフトにおける教育的意義を講演しました。土井准教授は、マインクラフトがただのゲームでなく、教育ツールとしてどのように機能するかを解説し、子どもたちの創造性を引き出す方法について語りました。
教育とデジタルの融合
土井教授の講演によれば、今後の教育では「遊び」と「学び」の融合が重要だとされています。子どもたちに廃校の利活用というテーマを通じて自分で考え、調べ、表現する機会を持たせることで、プログラミングだけではなく、協働力や表現力といった未来の為のスキルが身につくことが期待されています。従来の「ゲーム=遊び」という認識を超えて、デジタルツールを用いた学びの場が今後も広がっていくことでしょう。
イベント概要
本イベントは無料で参加可能で、地域に根差した実践的な学びを提供することを目的としています。嘉悦大学は、今後も教育版マインクラフトを用いたワークショップや講演会を通じて地域と連携し、さらなる教育の発展を目指していきます。
日時:2025年8月2日(土)13時00分〜16時00分
場所:嘉悦大学(花小金井キャンパス)
主催:嘉悦大学経営経済学部
後援:小平市教育委員会
協賛:西武鉄道株式会社
嘉悦大学について
嘉悦大学は、1903年に設立された日本初の女子商業学校を起源とし、120年以上の歴史を持つ大学です。様々な分野で優れた人材を多数輩出してきた実績を持ち、地域に根ざした教育の実践に取り組んでいます。これからも嘉悦大学は、未来を担う子どもたちに向けた新しい学びの場を提供していくでしょう。