シンクスヘルスケアが医療機関向け在庫管理支援をスタート

株式会社シンクスヘルスケアが在庫管理支援事業を開始

株式会社シンクスヘルスケアは、医療機関向けに新たな在庫管理支援事業を開始した。この取り組みは、現場での医薬品や医療資材の在庫管理の課題を解決することを目指しており、特に美容クリニックなどの自費診療領域のニーズに応える形で進められる。最近の医療現場では来院患者の増減や施術内容の変動に伴い、在庫の種類やその使用量が大きく変動しているが、これがいくつかの問題を引き起こしている。

背景と課題

この背景には、在庫切れにより施術の機会を逸したり、反対に過剰在庫を抱えることでコストが増大したり、また、スタッフの業務負担が大きくなるといった課題がある。これらの問題を解決し、効率的な需給マネジメントとサプライチェーンの最適化を目指す姿勢が、シンクスヘルスケアの在庫管理支援事業の鍵となる。

共同実証実験の実施

シンクスヘルスケアは、株式会社エスマットとの共同実証実験も始めており、エスマットが提供する「スマートマットクラウド」を活用する。これは、重量センサーを内蔵したIoTマットで、物品の在庫量を自動的に計測し、クラウド上での管理や可視化を実現するもの。設定された在庫閾値を下回ると、自動でアラートや発注処理が行われるため、業務の効率化に繋がる。

実証実験では、シンクスヘルスケアが供給する美容医療向けの医薬品や医療資材にこの技術を適用し、以下の効果を検証する予定だ。まず、在庫状況をリアルタイムで把握することにより、欠品や余剰リスクを最小限に抑える。次に、実需に基づいた適正在庫を維持し、発注業務を省力化することで、クリニックの運営にかかる負担を軽減する。

この取り組みにより、シンクスヘルスケアは、物流網との相乗効果を生み出し、美容医療市場での業界標準を確立することを目指す。

今後の展開

実証実験は2025年11月から2～3カ月間行われる予定だ。この事業開始には特別な初期投資はなく、実証にかかる費用はエスマット社が負担する見込みとなっている。事業化に向けては、実証実験の結果を元に順次展開が検討され、2026年3月期の業績への影響も精査中とのこと。重要な影響が考えられる場合は、速やかに開示される予定だ。

株式会社コンヴァノについて

シンクスヘルスケアの親会社である株式会社コンヴァノは、「新しい価値の創造と機会の拡大」を理念に掲げ、全国にネイルサービスチェーン「FASTNAIL」を展開する企業だ。デジタル・マーケティングやAIシステム開発に特化した知識を駆使し、美容やライフスタイル関連のビジネスを展開している。また、同社はWEB3インフラへの本格進出を計画し、日本発の次世代プラットフォーマーを目指している。

株式会社シンクスヘルスケアの使命

シンクスヘルスケアは、世界の最先端技術を美容医療分野に導入し、「美と心の健康」への貢献を目指す企業であり、医薬品や医療機器の導入支援や経営コンサルティングなど、多岐にわたるサービスを提供している。特に品質、安全性、スピードを重視したソリューションを日本市場に適応させることにフォーカスしており、幅広い支援を行うことで、業界の革新を牽引している。