ジオパックが日本パッケージングコンテストで包装部門賞を受賞

ジオパック株式会社が包装部門賞を受賞

2025年、日本パッケージングコンテストにおいて、ジオパック株式会社が包装部門賞を取得しました。このコンテストは公益社団法人日本包装技術協会によって開催され、包装産業の発展を追求する重要なイベントです。今回の受賞理由は、環境に優しい設計と廃棄物削減に特化したパッケージデザインにあります。

受賞作品の詳細

ジオパックが開発したパッケージは「表刷り×水性デジタル印刷」を採用することで、製造過程での無駄を極力排除しています。この仕組みにより、必要な時に必要な量だけを生産し、在庫廃棄や製造ロスを大幅に削減しています。また、PETの外層素材を紙に置き換えることによって、プラスチック使用量は約37％も減少。環境への配慮と効率を両立した画期的なパッケージです。

環境負荷の低減

水性インクを使用することで、有害なVOCの排出をゼロに抑えています。これにより、環境性能が大幅に向上しています。さらに、共通の資材を使用することで短納期及び小ロット対応を可能にしており、柔軟な製品展開が実現しています。

商品の特徴

- 構成材料: 紙、VMPET、LLDPEの3層構造で、外部のPETを紙に置き換えています。
- 短納期対応: 共通紙原反と水性デジタル印刷技術により急な注文にも敏速に対応。
- 無駄を省く製造プロセス: 事前の製版なしで資材を削減し、無駄な工程や在庫ロスを抑制。
- 視覚的魅力: 紙の質感と鮮やかな印刷が融合し、消費者に訴求するデザインに仕上がっています。

具体的な採用事例

本技術は、オーガニックティーブランド「なごみナチュルア」にも採用されています。同ブランドでは生分解性のティーバッグと組み合わせることで、持続可能な商品の提供を強化しています。10種類のパッケージデザインを1デザインあたり1,000袋として、多品種小ロットに対応しており、競争力のある価格設定を維持しながら多様な製品展開が可能です。なお、「なごみナチュルア」の商品は公式オンラインショップで購入できます。

なごみナチュルア公式ショップ

受賞の意義

今回の受賞は、従来の素材置換に留まらない点が高く評価されました。それは、製造過程の見直しを通じて廃棄物削減に貢献するという企業の責任感を示しているからです。代表取締役社長の時田義明氏は、「“つくりすぎないものづくり”が認められた結果。このような取り組みが求められる時代に、私たちの企業がどのように貢献できるかを考え続けます」と述べています。