84歳の打田美穂さんが水中で記録を樹立、挑戦を続ける姿に感動！

84歳で新記録を打ち立てた打田美穂さんの挑戦

先日行われたJSCA通信記録会で、84歳の打田美穂さんが1,500m自由形で大会新記録を打ち立て、800mでは1位に輝く快挙を成し遂げました。打田さんは、神奈川県川崎市の「サギヌマスイミングクラブ宮前平」に通い続け、人生の多くの時間を水泳に捧げてきました。

入院からの復活

1980年からスイミングクラブに通い続けてきた打田さん。週2回、1日1,000mから1,500mを泳ぎ続けていましたが、2年前には体調が悪化し、一時はICUに入るほどの重体に。その結果、1か月以上の入院を余儀なくされ、足腰の弱まりが著しく、歩行器無しでは歩くことさえ困難な状態でした。しかし、打田さんはその困難な状況に屈せず、「私はスイミングがあるから」とつよい意志を持ち続けました。

入院生活を経て、彼女はまず初級コースから復帰し、徐々にプール内での運動を再開。周囲のコーチや仲間たちの励ましを受けながら、再び自由に泳げるようになるまで回復していきました。

絆と仲間の存在

「水泳を通じて出会えた友達や家族が、私の支えです」と打田さんは語ります。76歳で体力の衰えを感じてマスターズ登録を一度辞退しましたが、仲間たちからの後押しにより、85歳区分で再登録し、6月に開催された水泳大会に出場する決意をしました。

「水泳は本当に楽しい。年齢なんて関係なく、初めてでも問題ありません。健康でいるために仲間がいて、これからも元気に泳ぎたいです」と笑顔を見せる打田さんの姿はまさにシニアの生きる力そのものです。