テトラパックの挑戦
2025-04-24 13:35:58

日本テトラパック、学校給食における環境負荷低減の新たな一歩を踏み出す

日本テトラパック株式会社は、東京都港区に本社を置く、食品加工および包装のリーディング企業です。近年、企業としての環境意識が高まる中、同社は学校給食向けに新しい牛乳パック『テトラ・ブリック®』の採用を19社に拡大したという発表を行いました。この新包装は、植物由来のポリエチレンをコーティングに利用しており、環境負荷の低減を目指しています。

新たに導入されたパッケージは、協同乳業、フクロイ乳業、美濃酪農農業協同組合連合会、雪印メグミルクの4社によるもので、これにより日本テトラパックが提供する学校給食用紙容器の約90%が植物由来ポリエチレン使用に切り替わる見込みです。この取り組みにより、年間約1,100トンの化石由来プラスチック削減が期待され、2030年に向けた日本の環境政策への寄与も約束されています。

特に興味深いのは、この新素材が同社によってCO₂排出量を約50%削減するという目標を掲げている点です。テトラ・ブリック®のコーティングに使われるサトウキビ由来のポリエチレンは再生可能資源比率を77%から99%に引き上げ、持続可能な資源の活用を実現しています。この新しい取り組みは、環境省が設定したバイオマスプラスチックの導入目標200万トンに対しても貢献するものです。

さらに、学校給食の持続可能性を強化するため、日本テトラパックは環境教育にも注力しています。2024年7月31日には、同社が制作した環境教育教材『地球環境のためにできること~ある牛乳パックのひみつ~』が文部科学省の認定教材に選ばれ、全国の700校に無償で提供されることが決まりました。地域の子どもたちに向けたこの教育プログラムは、循環型社会を築くための知識を与える重要なステップとなるでしょう。

日本テトラパックはこのような活動を通じて、環境負荷を低減するだけではなく、将来を担う子供たちへの環境意識強化にも寄与しています。学校や地域社会においても、環境問題に対する積極的な取り組みが求められる時代において、同社の業界内でのリーダーシップは今後ますます重要性を増すでしょう。

また、持続可能な包装を通じて食品ロスの削減や食品安全性を向上させることを目的とした活動が、2025年の大阪・関西万博においても紹介される予定です。このイベントは、同社の革新的なアプローチを広く一般にアピールする絶好の機会となるでしょう。

日本テトラパックは、持続可能な未来の実現に向けて、多くの乳業メーカーと連携し、全国の学校給食現場における環境に優しい選択肢の提供を推進し続けます。環境負荷の低減と教育支援を両立させることで、未来の地球に寄与する企業として、人々の期待に応えていくことを目指しています。


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会社情報

会社名
日本テトラパック株式会社
住所
東京都港区元赤坂1-3-13 赤坂センタービルディング16F
電話番号

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