高校生と企業が手を組む新たな探究プロジェクト
北海道札幌月寒高校が主導する「BEING ALIVE」プロジェクトが、ISHIYAやUCCジャパンと連携を図り、今後の持続可能な社会を見据えた学びを提供します。このプロジェクトは社会的課題に対する意識を高め、高校生自身が環境問題への具体的なアクションを探求することを目的としています。2024年から2025年にかけて行われる全14回のワークショップには、企業のサステナブル担当者と高校生たちが直接対話を交えながら、双方の視点を持ち寄り、持続可能な未来を形作るアイデアを具現化します。
プロジェクトの背景と目的
「いま高校生に必要な学びとは何か」をテーマに進められるこのプロジェクトは、社会の幅広い課題解決を目指すもので、外部から招かれた専門家との対話を通じて高校生が新たな視点や知識を身につけることを狙っています。2023年には、一般社団法人SWiTCHの代表である佐座氏が講師として参加し、PWMの一部として貴重な経験を提供しました。2024年度もSWiTCHの支援を受けながら、ISHIYAやUCCとのさらなる協力が期待されています。
プログラムの詳細
ワークショップは、参加者の環境リテラシーを高めることからスタートします。国連環境計画の若者向けプログラム「チャレンジ1.5℃」を活用し、地球環境の現状を理解することが狙いです。また企業が行うネイチャーポジティブな取り組みについて紹介し、高校生たちはそれを基に自らのアクションに繋がる提案を模索します。
最初のセッションはUCCジャパン株式会社から開始され、持続可能なコーヒー産業をテーマにした授業が展開されます。その後は、SWiTCH代表の佐座氏による地域・国際的な環境問題に対する討論が行われる予定です。
第6回から第13回にかけては、ISHIYAの地域密着の取り組みを学ぶ機会が設定されています。最後の14回目には、参加者がこれまでの学びを元に発表を行い、優秀なプロジェクト案は「HOKKAIDO INNOVATION WEEK」で披露されます。ここでは札幌市の環境アイデアコンテストと同時に、小学生向けの表彰式も開催され、幅広い世代の環境意識を高める役割を果たします。
学びの場と地域社会の関わり
高校生たちが積極的に地域との関わりを深めることは、今後の社会を担うための重要なステップです。地域企業のISHIYAは、地元の素材を活かしながら、環境や食糧問題への取り組みにも力を入れています。また、UCCジャパンは持続可能なビジネスモデルの検証を通して、次世代の企業人材育成にも貢献したいと考えています。
結論
この「BEING ALIVE」プロジェクトは、高校生に対して実践的な学びを提供し、環境問題に対する意識を高める大きなチャンスとなります。地域とのダイナミックな共創が促進されることで、持続可能な未来に向けた活動が積極的に展開されることが期待されます。5年後、10年後の社会を見据えた高校生たちの成長を、このプロジェクトが一手に支えることを願っています。