海のテーマで新作公演
2023-04-07 14:35:09

中里唯馬が手掛けた新作バレエ衣装が世界初公演!海のメッセージを込めて

中里唯馬がデザインした新作バレエ衣装



ファッションデザイナーの中里唯馬が手掛けた新作バレエ『ラ・メール』がボストン・オペラハウスで世界初公演を迎えました。この作品は、クールに飾られた海をテーマに、アートを通じて海洋保全の重要性を訴えるものです。

今回のプロジェクトは、振付師のナニン・リニングとのコラボレーションにより実現しました。リニングは、以前のYUIMANAKAZATOのコレクションで振り付けを行ったことがきっかけで、この新たな共創に至ったとされています。彼女は、科学者や海洋汚染対策機関と議論を重ね、観客の意識を高めるためのアイデアを練り上げました。

この作品のソースには、フランスの作曲家クロード・ドビュッシーの交響詩「海」と女性合唱団の「シレーネ」にインスパイアされた音楽があります。中里は、海に対するオリジナルの解釈を、自らのブランド・YUIMA NAKAZATOの美学と融合しながら、リサイクルされた海洋プラスチックを用いた衣装をデザインしました。ダンサーやコーラス歌手の衣装は、海の美しさと同時にその脆さを表現することを目指しました。

中里は、「現代バレエという舞台芸術を通じて、地球環境問題に対する議論を喚起する試みは非常に意義深い」と語っています。この表現方法によって、身体を通じて人類と地球とのつながりや未来を強く問いかけることが可能であるという考え方は、全ての観客にとって共感を呼ぶものでしょう。

バレエ作品は、33人のダンサーと、ボストン・バレエ・オーケストラ、ローレライ・アンサンブルの歌声によって演じられます。音楽は、新たに作曲されたヤニス・キリアキデスによるもので、非常にダイナミックな演奏が期待されます。

さらに、ボストン・バレエ団でのこの公演には、ペギー・オリスレーガースやヘリーン・ブランケンといった才能豊かな国際的アーティストたちも加わり、照明デザインや舞台演出に貢献しています。これにより、観客は視覚的、聴覚的な美を同時に楽しむことができるでしょう。

環境問題が深刻さを増す中で、La Merはその重要性を新たな視点から届ける試みとして、多くの人々に響く可能性を秘めています。中里の衣装デザインを通じて、生命を維持するために欠かせない要素を視覚化し、未来への希望を表現することができるでしょう。

このバレエの初公演は2023年4月6日から4月16日まで実施され、ボストン・オペラハウスでの華々しい幕開けを迎えます。海の精霊たちの物語を通じて、観客は新たな環境意識を育む機会を得ることでしょう。一般の方々にも多くのメッセージを届けるこの作品に、ぜひご注目ください。

会社情報

会社名
株式会社YUIMA NAKAZATO
住所
東京都渋谷区初台2丁目31番4号 初台2314ビル 4階
電話番号
03-6804-8170

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