円安が中古車相場を支える！2025年7月の買取動向を分析

中古車相場の現状

2025年7月現在、日本の中古車買取相場が高水準を維持している背景には、いくつかの要因が挙げられます。特に、円安の進行と海外市場における日本車の需要増が大きなポイントです。近年、特に製造から3〜5年以内の車両が東南アジアなどで高く評価されています。

また、10年以上経過した車両についても、海外市場での需要やパーツとしての価値があるため、買取対象となるケースが増えています。これにより、輸出向けの車両が過去最高ペースで取引されているという統計も出ています。

国内市場の動向

国内市場に目を向けると、新車供給は徐々に回復が見られるものの、2020〜2022年式の車両は依然として流通量が不足しています。このため、中古車の販売価格は全体的に高水準を維持しており、特に軽自動車、ミニバン、コンパクトカーなど人気カテゴリでは、新車価格を上回ることもあります。

今後の中古車市場の動向は、為替相場や新興国の輸出需要、新車供給の安定性など複数の要因に影響される見込みですが、当面は価格が高い水準で取引されると予想されています。

中古車買取の市場傾向

例年の傾向として、春から秋にかけて買取業者が活発に動くことが多く、9月以降の繁忙期に向けて相場が上昇する傾向があります。これに対し、過去2年では7月に相場が落ち着くことが多かったのですが、昨年はその高水準が維持されました。そのため、7月の買取相場は横ばいまたは小幅な下降にとどまると見込まれています。

特に、実用性や耐久性に優れた車が人気を集めています。ファミリー向けのミニバンや、海外での信頼性が高いSUVは安定して高値で取引されています。

新たな関税の影響

アメリカ政府は7月7日に発表した新たな25％の関税により、海外需要に影響が出る恐れがあります。特に、「製造から25年以上経過した車両」は関税の対象外となるため、スカイラインGT-Rや80スープラなどの旧車は引き続き価格が高止まりまたは上昇することが予想されます。その一方で、関税の影響でアメリカの需要が後退した場合、日本国内に在庫が戻ってくる可能性があり、その結果として価格が下がる可能性も懸念されています。

しかし現在、円安の影響で日本車は海外に対して買いやすくなっており、輸出需要が続く間は中古車相場は安定を保つと考えられています。

ボディタイプ別買取ランキング

「車選びドットコム」が発表した最新のボディタイプ別中古車買取ランキングもご紹介します。

国産車ボディタイプ別買取ランキング

順位	ボディタイプ	割合（%）	前月からの変動率
--	----	---	----
1位	軽自動車	26.6%	+0.8%
2位	ミニバン／ワンボックス	18.3%	-0.3%
3位	コンパクト／ハッチバック	18.0%	+0.7%
4位	SUV／クロカン	8.8%	+0.2%
5位	セダン／ハードトップ	6.7%	+0.1%

輸入車ボディタイプ別買取ランキング

順位	ボディタイプ	割合（%）	前月からの変動率
--	----	---	----
1位	コンパクト／ハッチバック	25.9%	+3.2%
2位	SUV／クロカン	22.0%	-1.7%
3位	セダン／ハードトップ	20.7%	-0.2%
4位	ステーションワゴン	9.6%	+0.1%
5位	クーペ	8.8%	+0.5%