R/GAと富士通の「Carbon Cakes」が受賞
イギリスの権威あるデザイン・広告専門誌「Creative Review」にて、R/GAと富士通が共に手がけたプロジェクト「Carbon Cakes」が「Creative Use of Data」賞を受賞しました。この受賞は、持続可能な未来を促進する新しい形のデータ活用が評価されたものです。
何が「Carbon Cakes」を特別なものにしたのか
このプロジェクトの中心は、富士通の空気清浄に関するSocial Digital Twin™技術です。この技術を用いて、目に見えない大気汚染のデータを“ケーキ”という意外な形で視覚化し、人々の感情に訴えるアプローチを取りました。これにより、データに人間的な側面を与え、より多くの人々に問題を意識させることを目指しています。
R/GAのグループクリエイティブディレクターであるMarta Caseny氏は、「私たちが日々吸い込んでいる汚染物質と同量の成分から作られたケーキを通じて、見えないデータを手に取れるものにしました」と語っています。各ケーキは、富士通のシミュレーション技術に基づくCO2やPM2.5の数値を反映しており、重みあるメッセージ性が感じられます。
サステナビリティへの新たな視点
富士通のマーケティング担当SVPであるLaura Bonamici氏は、プロジェクトのビジョンについて「富士通のサステナビリティへのコミットメントを、記憶に残る形で具現化することを目指しました」と述べています。彼女はまた、R&Dチームとの協業を通じて「ケーキ」というアイデアを導入することで、予想外のアプローチが可能になりました。
「Carbon Cakes」は、圧倒的なクリエイティビティが商業的な領域でも人々を動かし、社会に意味のある変化をもたらす可能性を示しています。
「Creative Review Annual Awards」とは?
「Creative Review Annual Awards」は、今年で22年目を迎え、広告、デザイン、エンターテイメントなど、さまざまなカテゴリーを通じてクリエイティビティと卓越したデザインを表彰する国際的なアワードです。特に、商業シーンにおける新たな発見や技術の活用が増えている今、その重要性は増す一方です。
このプロジェクトは、単なるアートや広告の枠を超え、技術的な革新と感情的なインパクトの融合を示しています。 受賞に至った背景には、R/GAと富士通のクリエイティブな解決策が根付いています。
R/GAの役割
R/GAはアメリカ、ヨーロッパ、南米、アジア太平洋地域に展開しているグローバルなクリエイティブ・イノベーション会社です。彼らは、ブランドや企業がより人間らしい未来を一緒に創り出すことをサポートしています。提供しているサービスは、ブランドやエクスペリエンスのデザイン、メディアプランニング、そしてテクノロジーサービスまで多岐にわたります。
詳しい情報については、
R/GAの公式サイトをご覧ください。