インフォマートが新しい請求書クラウド機能を発表
デジタル業務の効率化を目指す株式会社インフォマート(東京都港区)が、同社が提供する請求書クラウドサービス「BtoBプラットフォーム 請求書」において、新機能「Peppol連携」の提供を2024年9月2日から開始することを発表しました。この新機能により、ユーザーはPeppolネットワークに参加している全てのユーザーとデジタルインボイスの送受信が可能となります。
「Peppol連携」導入の背景
2023年10月から施行されたインボイス制度は、多くの企業に新たな業務負担をもたらしました。消費税の計算や、適格請求書事業者登録番号の確認、インボイスの保管など、請求書関連の業務がますます複雑になっています。さらに、紙と電子データが混在することによる業務の負担増加が懸念されています。そんな中、デジタル庁は、官民を挙げて請求書や納品書などの電子文書を安全にやり取りするための国際的な基準「Peppol」を策定しました。
この取り組みは、日本国内でデジタルインボイスの普及を促進するために重要なものであり、複数税率の計算や仕訳入力の自動化が期待されています。インフォマートが提供する「BtoBプラットフォーム 請求書」は、PDFなどのアナログデータに変換することなく、デジタル形式で請求書を直に送受信できる利便性が魅力であり、すでに105万社以上の企業が利用しています。
Peppol連携の具体的な機能
新機能「Peppol連携」は、BtoBプラットフォームのユーザーがアクセスポイントを経由して、Peppolネットワークに接続されている全てのユーザー間でシームレスに請求書をやり取りできることを可能にします。実際、取引先がどのサービスを利用していても、同じPeppolに接続されていれば、問題なくデジタルインボイスを送受信できます。
この機能は、オプションとして提供され、ユーザーは「BtoBプラットフォーム 請求書」でPeppol IDを取得する必要がありますが、従来のユーザー同士での請求書のやり取りも従来通りに行われます。
Peppol連携の利便性
- - 請求書の発行(送り手): 発行方法として、デジタル、Peppol、郵送代行から選べるため、取引先の希望に応じた形式で請求書を発行できます。また、Peppol経由で発行した請求書は自動的に「BtoBプラットフォーム 請求書」に保存され、一覧で確認できるため、管理が容易です。
- - 請求書の受け取り(受け手): 取引先の発行方式にかかわらず、BtoBプラットフォームの1つのIDとパスワードで請求書を受領できます。さらに、Peppol経由で受け取った請求書は専用画面で確認可能で、CSV形式でまとめてダウンロードすることで会計ソフトとの連携が簡単に行えます。
デジタルインボイスを活用することで、請求書のデータ入力から発行、受取、処理、保管まで全てをデジタルで行うことができるようになり、経理業務の効率化が大幅に進むことが期待されます。
デジタルインボイスの普及推進
インフォマートは、デジタルインボイス推進協議会(EIPA)の幹事法人として、商取引のデジタル化を進め、企業の生産性向上を目指しており、この「Peppol連携」を通じてもその取り組みを加速していく方針です。ユーザーは、今回の新機能も定期的に利用でき、業務のデジタル化が一層進むこと間違いありません。
利用申し込みとセミナー情報
「BtoBプラットフォーム 請求書」のユーザーは、Peppol連携を無料で利用できます。詳しい条件などについては、公式サイトからのお問い合わせをお勧めします。また、2024年9月18日にはオンラインでPeppol解説セミナーも開催され、Peppolやデジタルインボイスについての理解を深めることができる機会があります。こちらもぜひチェックしてみてください。
まとめ
今回の新機能「Peppol連携」により、インフォマートの「BtoBプラットフォーム 請求書」はますます便利なサービスとなります。企業間のデジタルインボイスの普及が進むことで、業務の効率化が期待されます。これからもインフォマートに注目です!