オムロン、マルチ蓄電プラットフォームの新モデルを発表
オムロン ソーシアルソリューションズ株式会社が、住宅用の蓄電システム「マルチ蓄電プラットフォームKPBP-Aシリーズ」に新モデルを追加し、2026年3月から販売を開始することを発表しました。今回ラインナップに加わるのは、国内最小クラスの蓄電池ユニット(13.0kWhタイプ)です。この小型化により、限られた屋内スペースにも設置しやすい設計になっています。
蓄電システムの需要が高まる背景
近年、地震や台風といった大型自然災害が頻発しており、停電時の非常用電力としての蓄電システムの重要性が増しています。また、電気料金の高騰や太陽光発電の卒FIT(買取期間満了)となる家庭が増える中で、太陽光で発電した電気を蓄電池に貯めて、自家消費する動きが広がります。これらの背景から、エネルギーの需要と供給のバランスを保つ目的で、VPP(仮想発電所)を活用する取り組みも注目されています。
新しい蓄電ユニットの特長
新たに追加されたKPBP-Aシリーズの13.0kWhモデルは、他の機種と比べて約55%の容積削減を実現し、設置面積も約45%低減しました。これにより、屋内外を問わず、さまざまな住環境に適応できます。
主な特長は以下の通りです。
1.
小型化で柔軟な設置: 従来機種と比較して容積を大幅に削減し、住宅環境にスムーズに適応します。見た目もスタイリッシュで、住宅のデザインに溶け込みます。
2.
使用温度範囲の拡張: 新モデルは、-10℃から-15℃の使用周囲温度範囲を持ち、寒冷地でも利用可能です。これにより、従来よりも広いエリアでの設置が実現します。
3.
現行モデルの屋外設置対応: 同シリーズの6.5kWh及び9.7kWhタイプも屋外設置が可能となり、より多様なニーズに応えることができます。
これらの機能により、ユーザーは各自のライフスタイルや使用ニーズに基づいて最適な蓄電システムを選ぶことができるようになります。
まとめ
オムロンの新しい蓄電池ユニットは、今後のエネルギー需要の高まりに応えるために設計されています。多様な設置オプションとデザイン性、機能性を兼ね備え、国民の安全・安心な暮らしに貢献することでしょう。ぜひ、これからの展開に注目していきたいですね。