新潟コンピュータ専門学校の40周年記念イベント
2025年11月1日、新潟コンピュータ専門学校(NCC)は創立40周年を祝う特別なパネルディスカッションを新潟市内のホテルイタリア軒で開催しました。本イベントのテーマは「アトムの夢、AIの現実~AI・ロボットが創るビジネスの新世界~」。日本の未来を切り拓く技術として注目されているAIやロボティクスの進化について、各界の専門家が集まり、最新の事例に基づく熱い議論が繰り広げられました。
開催の背景
現在、AIやロボット技術は急速に発展し、映像制作やエンタテインメント、さらにはビジネス分野においてもその影響力を増しています。このパネルディスカッションは、参加者が新しい技術と文化の融合を体験し、未来の創造力について考える機会として設けられました。
登壇者には、映画監督の手塚眞氏、AI映像アドバイザーの山口ヒロキ氏、そしてロボット研究者の吉崎航氏が名を連ね、各自の専門分野を基にしながら、AIがどのように我々の想像力を拡張するかを解説しました。
登壇者による議論
まず、手塚氏は、日本の漫画やアニメ作品がAIやロボット技術の発展に与えた影響について語りました。例えば、「鉄腕アトム」のような作品が多くの技術者に夢を与え続けていることを指摘し、フィクションが現実の技術開発にどう刺激を与えているかを論じました。さらに、AIやロボットについての夢を持つことが、人類の技術進化にとっていかに重要であるかについても言及しました。
次に、山口氏は、生成AIを用いて全編を制作した短編SF映画『グランマレビト』を紹介しました。このプロジェクトは、AIによる制作コストの削減や労力の軽減を可能にしたとしますが、それにはクリエイターの意欲やスキルが不可欠である点も強調しました。ここで提示された「AIディレクター」という新しい職種の可能性は、今後の映像制作業界におけるAIの関わり方を示唆しています。
最後に、吉崎氏は、ロボット工学の観点から、日本の文化がどのようにロボットの設計に影響を与えているか説明しました。特に、彼が関わった実物大の動くガンダムの開発例を挙げ、他国が効率性を重視する一方で、日本はロボットにパートナーや友達という役割を期待している点を示し、遊び心やエンターテインメントがどれほど技術革新を促進しているか論じました。
質疑応答と結論
当日は、参加者から「ロボットが俳優として映画に出演する未来は?」といったユニークな質問も寄せられました。このような意見交換から、AIやロボットが創造的なパートナーとして発展していくことへの期待が高まりました。議論の最後には、AIとロボットは人間の創造性を強化する存在であり、単に仕事を奪うものではないとの結論が導き出されました。
NCCの今後の展望
新潟コンピュータ専門学校は、設立からの40年間で培われた「技術と創造性の融合」に基づき、AI時代に対応した教育として、生成AIとロボティクス、映像やXR、ゲームなどの学習環境を整備しています。今後も各分野で生成AIの学習を進め、学生がAIやロボットと協力して新たな価値を創造できるクリエイティブ人材へと成長できるよう、教育に力を入れていく方針です。
最後に
学校法人国際総合学園新潟コンピュータ専門学校は、IT、AI、サイバーセキュリティ、ゲーム、CGなど、さまざまな分野で必要な技術と知識の教育に特化した専門学校です。産学連携を進めながら、クリエイティブな人材教育を通じて未来のイノベーションを支えていく重要な役割を果たしています。