敬老の日に集まる高齢者たちの応援メッセージ、サッカーで地域とつながる

敬老の日企画「人生の先輩からのエール」

2024年9月、サントリーウエルネス株式会社と公益社団法人日本プロサッカーリーグ（Jリーグ）は「敬老の日」を迎えるにあたり、「人生の先輩からのエール」企画を実施します。これは、地域に根ざしたサッカーチームと高齢者施設が連携し、そんな高齢者の皆さんから選手やクラブへのエールを集め、横断幕として掲出するものです。昨年も多くの感動的なメッセージが寄せられましたが、今年もその熱気はさらに高まっています。

高齢者のエールと地域のつながり

この企画は、2022年からスタートし、毎年敬老の日にあたる9月に行われてきました。これまでに、全国の延べ500施設から1万を超えるエールが集まり、高齢者の貴重な人生経験を通じて、選手やサポーター、さらには地域全体に大きな影響を与えています。

今年も参加することが決まっているクラブは20。特に、横断幕掲出の日には高齢者や施設の職員をスタジアムに招待したり、掲出後には選手が感謝の気持ちを伝えるために施設を訪れたりと、各クラブでは独自の催しを計画しています。これは高齢者と地域の人々との心温まる交流を生み出す貴重な機会です。

2024年の横断幕掲出スケジュール

このイベントの開催に向けて、参加クラブの掲出スケジュールが決定しました。

- 9月12日：町田ゼルビア（町田GIONスタジアム）
- 9月13日：ベガルタ仙台（ユアテックスタジアム仙台）、奈良クラブ（ロートフィールド奈良）、アビスパ福岡（ベスト電器スタジアム）、ギラヴァンツ北九州（ミクニワールドスタジアム北九州）
- 9月14日：テゲバジャーロ宮崎（いちご宮崎新富サッカー場）
- 9月20日：ヴァンラーレ八戸、いわきFC、栃木SC、東京ヴェルディ、ツエーゲン金沢、セレッソ大阪、FC岐阜、ガイナーレ鳥取、愛媛FCの各クラブ
- 9月23日：清水エスパルス、ヴィッセル神戸
- 9月27日：ジェフユナイテッド市原・千葉、大分トリニータ
- 10月26日：モンテディオ山形

日程は変更の可能性がありますので、各クラブの公式発表をチェックしてください。

「Be supporters！」の理念

このプロジェクトは、高齢者施設にいる方々が地域のサッカークラブの“サポーター”になることで、周囲とのつながりを育み、より充実した日々を送ることを目指しています。「いくつになってもワクワクしたい」という理念のもと、参加者は全国約230施設、延べ約1万人に拡大。高齢者のエールが地域を支える力となり、彼らの人生に豊かさをもたらすアクティビティが継続的に行われています。

感動のストーリー

この取り組みは多くの高齢者にとって新たな希望をもたらしました。例えば、90代の女性は自分のお気に入り選手がいることで周囲とのコミュニケーションが増え、施設内のムードメーカーに。107歳の女性からは「命尽きるまでサッカーを楽しんでほしい」という応援の言葉が寄せられました。また、認知症を持つ80代の女性は、遠くのクラブに移籍した選手に会うことができる夢を施設職員と叶えた感動的な体験をしています。これまでの年々、様々な物語が生まれ、地域の絆が深まっています。