新たな業務効率化プロジェクト「J-MORA Intelligence」始動
一般社団法人リテールAI研究会が、新たなプロジェクト「J-MORA Intelligence」を開始した。このプロジェクトは、業界共通商品マスタ「J-MORA」を活用し、流通プロセスと情報の向上を目指すものである。
業界共通商品マスタ「J-MORA」について
「J-MORA」は、流通業界の効率化と標準化を目的に開発された商品マスタである。このマスタは、企業の垣根を超えて誰もが無料で利用できるよう、オープン化が進められている。流通業界においては、商品情報の正確性や管理の効率性が求められており、「J-MORA」はその答えを提供している。
「J-MORA Intelligence」の具体的な取り組み
本プロジェクトでは、商品マスタの登録作業に潜むムダを可視化し、より効率的且つ効果的なデータ活用を実現していく。参加者は集合研修に参加し、PythonやSQLを用いたエンジニアリングのスキルを学ぶ機会が与えられる。その学びをもとに実証実験を行い、実務へとつなげていくのだ。
対象となる参加者
このプロジェクトは、小売や卸、製造、テック業界で商品業務に携わる現場担当者に特におすすめである。また、商品マスタや業務の非効率に課題を感じ、改善に向けた知識を身に付けたい人にとっても有意義な機会だ。研修は全て無料で提供され、参加にはリテールAI研究会の正会員または流通会員であることが求められる。
開催概要
集合研修は2025年7月14日、22日、28日から選択可能で、いずれも都内での開催を予定している。各日の研修内容は同じであり、いずれか1日を選んで参加できる。実証期間は7月31日から10月31日までで、成果発表会も設けられる。
オンライン説明会の実施
プロジェクト開始に伴い、詳細な説明や申込み方法を共有するためのオンライン説明会が開催される。興味がある方はぜひ、各種申込みフォームを通じて参加申し込みを行ってほしい。
まとめ
業務における効率化と情報の高度化は、リテール分野において重要な課題である。「J-MORA Intelligence」は、その解決に向けた興味深い取り組みであり、参加者には新たな知識とスキルが与えられる貴重な機会となるだろう。データ活用や改善に興味がある方は、ぜひこのプロジェクトに参加してみると良いだろう。
一般社団法人リテールAI研究会は、2017年からリテール分野におけるAI活用の情報共有を行っており、現在約240社が会員として参加している。これからもこのようなプロジェクトを通じて、業界全体の発展を支援していくことだろう。