アメリカ音楽の宝、ヴァン・ダイク・パークスを知る特集
電子版音楽雑誌「ERIS/エリス」の第45号が、2025年7月17日に発行されました。本号では、アメリカ音楽の巨星として知られるヴァン・ダイク・パークスを独自の視点から考察する高田漣の特集が目を引きます。彼の作品に込められたメッセージや影響を受けた音楽家たちとの関係について深く掘り下げられています。
高田漣の「円環のジャンプ!」
巻頭特集では、高田漣による「円環のジャンプ!」が掲載されています。ここでは、高田漣が細野晴臣や大滝詠一の音楽活動に与えた影響、また彼自身の父である高田渡とのLA録音にまつわるエピソードを語ります。特に、細野晴臣のソロ録音や、2019年に行なったLA公演での貴重な逸話が印象的です。
高田漣と萩原健太のインタビュー
また、3月に行われた高田漣と萩原健太のインタビューも必見です。スタジオでのアレンジ技法や、ビーチ・ボーイズの名曲「グッド・ヴァイブレーション」に関する秘話など、音楽制作の裏側に迫る内容が盛り込まれています。高田漣の音楽に対する情熱や考え方が、実に興味深い形で共有されています。
萩原健太の連載『ソングライター・ファイル』
本号のもう一つの重要な連載は、萩原健太の『ソングライター・ファイル』です。この回ではヴァン・ダイク・パークスに焦点を当て、彼の初期の音楽活動や世界中の異なるジャンルを自由に行き来する創作エネルギーについて詳しく解説しています。音楽にどのように向き合っているのか、彼の発言を通して新しい視点を提供しています。
亀渕昭信による新連載
さらに、亀渕昭信の新連載『僕の書いたライナーノーツ』では、ヴァン・ダイク・パークスの名作『ソング・サイクル』の国内盤に触れながら、ロック音楽の盛り上がりを振り返っています。彼が感じた時代の音楽的風潮を楽しさ交えながら伝えており、音楽の楽しみを再確認させる内容に仕上がっています。
雑誌の概要
「ERIS」は、創刊から13年が経ち、今回が第45号になります。通常の音楽雑誌とは異なり、新譜やライブ情報といった一般的な情報を扱うのではなく、個性豊かな著名執筆陣がそれぞれの視点から音楽を深く分析し、熱く語る姿勢が特徴です。1万字を超えるボリュームで、音楽をより身近に感じられる楽しさが詰まっています。
「ERIS」はフリー購読の電子版であり、登録を通じて誰でも無料で読むことができます。また、編集人には萩原健太が名を連ねており、読者数は29,000人を超えています。音楽を愛するすべての人にとって、見逃せない一冊となることでしょう。